残留基準パブコメ19/04/26から05/25募集


イソピラザム
受付番号 201905150000522339
提出日時 2019年05月15日09時46分
提出意見 その1
文字数制限のため 4分割して、以下の順で投稿する

【1】イソピラザム
【2】エトフェンプロックス
【3】フェンピロキシメート
【4】ブチルヒドロキシアニソール
【5】フルメキン
【6】マンデストロビン


【1】イソピラザムについて
【意見1-1】おうとうの残留基準を 5ppmにすることに反対である。もっと低値にすべきである。
 [理由]残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値は代謝物を含め2.12ppmである。


【意見1-2】2013年のパブコメで、下記の穀類の残留基準を、残留実態を示すことなく、国際基準なみに緩和することに反対したが、基準はそのままなうえ、その他の穀類はさらに緩和している。低値にするよう再考されたい。

(1)小麦 0.2ppm
(2)大麦 0.6ppm
(3)ライ麦 0.2
(4)その他の穀類 0.6ppm
 [追加理由]1、国際基準を援用した現行0.2ppmに反対したが、具体的な作物の残留データが示されないまま、大麦の基準を援用している。


【意見1-3】いままでのパブコメで、試験例がすくなく、多くの場合、散布1日後の最大残留値をベースに基準が2ppm以上に決められているとして、低値に見直すよ求めてきたが、残留実態を示すことなく、従来どおりの基準である。再考されたい。

(1)はくさい 5ppm
(2)キャベツ 3ppm
(3)レタス 10ppm
(4)トマト 3ppm
(5)なす 2ppm
(6)りんご 5ppm
(7)日本なし 3ppm
(8)西洋なし 3ppm
(9)あんず 5ppm
(10)すもも 2ppm
(11)うめ 5ppm
(12)いちご 5ppm
(13)ぶどう 10ppm
(14)かき 2ppm


【意見1-4】下記の畜産品の残留基準を緩和することに反対である。
(1)牛、豚その他の陸棲せい哺乳類に属する動物の筋肉 0.03ppm
 [理由]1、現行基準0.01ppmを,残留実態を示すことなく、国際基準0.03ppmに緩和している。
   2.肉牛、乳牛での最大推定残留濃度は、筋肉で<0.01ppm、脂肪で0.021ppmである。

(2)乳 0.02ppm
 [理由]1、現行基準0.01ppmを国際基準0.02ppmに緩和している。
   2、乳牛での最大推定残留濃度は、乳で<0.01ppmである。


【意見1-5】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
 [理由]1、ラットの2 年間慢性毒性/発がん性併合試験で、雌で肝細胞腺腫及び子宮内膜腺癌の発生頻度が増加している。非遺伝毒性メカニズムとされた。ラットの発生毒性試験で、母動物に毒性の認められる用量で骨化遅延及び骨格変異が、ウサギの発生毒性試験で、高用量で胎仔で小眼球が認められた。このような農薬の摂取を出来るだけ減らすために、基準をさげるのがよい。

 2、TMDIへの寄与率が高いのは、リンゴ、トマト、レタス、ハクサイ、ブドウの順である。

 3、短期推定摂取量は、国民全体区分15作物で、幼小児区分12作物で暴露量を残留基準より低値にして、算出している。
   食品別のESTI/ARfDは、国民全体区分で。はくさい、レタス類。りんご、日本なし、ぶどうが20%。幼小児区分で りんご50%、かき40%、はくさいとレタス類とトマトと日本なし30% 、キャベツとぶどうとりんご果汁20%である。
   ぶどうの場合、残留基準10ppmを暴露値3.59 ppmとしている。10ppmならば、国民全体52%、幼小児114%となる。
 4、暴露値にみあう残留基準にすればよい。

その2 【2】エトフェンプロックス につづく


エトフェンプロックス
受付番号 201905150000522340
提出日時 2019年05月15日09時52分
提出意見 その2 その2 受付番号 201905150000522339 のつづき
【2】エトフェンプロックスについて

【意見2-1】その他のきく科野菜の残留基準を10ppmとすることに反対である。もっと低値にすべきである。
  [理由]1、現行2ppmに反対したが、残留実態も示されす、さらに緩和されている。   2、食用菊の残留試験2事例は、2回使用 散布3日後の最大残留値4.84ppmであるが、使用回数を減らし、収穫前日数をもっと延ばせばよい。


【意見2-2】下記食品について、いままでのパブコメで、事例が少ない、最大残留値よりも高すぎるなどの理由により、残留実態を示し、もっと低値にするよう求めたが、基準は据え置かれている。再考を求める。

(1)こめ 0.5ppm
(2)その他の穀類 5ppm
(3)だいこん類の葉 5ppm
(4)はくさい 5ppm
(5)芽キャベツ 2ppm
(6)ブロッコリー 10ppm
(7)レタス 2ppm
(8)ねぎ 2ppm
(9)みつば 5ppm
(11)その他のせり科野菜 2ppm
(12)トマト 2ppm
(13)ピーマン 5ppm
(14)なす 2ppm
(15)その他のなす科野菜 2ppm
(16)オクラ 3ppm
(17)しょうが 3ppm
(18)未成熟えんどう 2ppm
(19)未成熟いんげん 3ppm
(20)えだまめ 3ppm
(21)その他の野菜 10ppm
(22)レモン 5ppm
(23)オレンジ 5ppm
(24)グレープフルーツ 5ppm
(25)ライム 5ppm
(26)その他のかんきつ類果実 5ppm
(27)りんご 2ppm
(28)日本なし 2ppm
(29)西洋なし 2ppm
(30)ぶどう 4ppm
(31)かき 2ppm
(32)マンゴー 5ppm
(33)茶 10ppm
(34)その他のスパイス 20ppm
(35)牛、豚、その他の陸棲せい哺乳類に属する動物の脂肪 6ppm
(36)魚介類 0.8ppm

【意見2-3】全般的に残留基準が高すぎるため、残留実態調査結果を踏まえ、より低い値に設定すべきである。
  [理由]1、TMDIの対ADI比は、国民全体で89.8%、幼小児195.4%、妊婦84.8%、高齢者91.64%で。食品からの摂取をADIの80%以下とする安全目安を越える。陸棲哺乳類の肉と乳のTMDIへの寄与が特に高く、米、はくさい、ブロッコリー、トマト、りんご、茶、魚介類の寄与率も高い。
  また、EDIの算出では、コメの基準0.5ppm→暴露値0.09ppm、はくさい5→2.88ppm、ブロッコリー10→2.3ppm、トマト2→0.437ppm、りんご2→0.6ppm、茶10→0.02ppm、魚介類0.8→0.24ppm、肉類6→筋肉0.064と脂肪2.2ppm、乳0.4→0.17ppmなどとして、EDI/ADI比を低くみせている。

  2、ESTI(短期推定摂取量)の算出にあたっても、国民全体区分の42食品で、幼小児区分の24食品で、暴露評価数値として残留基準よりも低い値を用いている。
 たとえば、コメの基準0.5ppm→暴露値0.09ppm、はくさい5→2.88ppm、、茶10→2.8ppm、であり、EDIの算出の場合と暴露数値も異なる。

  3、ラットを用いた発がん性試験で、雌に甲状腺ろ胞細胞腺腫が認められたが、非遺伝毒性メカニズムとされた。他の発がん性物質や放射性物質との相乗作用が不明であり、ガン患者への影響もわからない。このような農薬の摂取は出来るだけ少なくするために、残留基準を下げるべきである。

  4、牛、豚、陸棲哺乳類の脂肪の残留基準が6ppmと高いにも拘わらず、ESTIが推定されていない。畜産品の短期摂食量も不明である。

 5、残留実態を調べ、残留試験結果よりも低ければ、それに見合うよう、低い残留基準を設定した方が、消費者の安全・安心につながる。

 6、エトフェンプロックスは、衛生害虫駆除用の殺虫剤として、デング熱、ジカウイルス感染症などの媒介蚊駆除にも用いられる。農薬以外からの摂取が配慮されていない。経口以外の摂取経路も考慮すべきである

その3 【3】フェンピロキシメート につづく


フェンピロキシメート
受付番号 201905150000522341
提出日時 2019年05月15日09時54分
提出意見 その3 受付番号 01905150000522340   のつづき

【3】フェンピロキシメートについて
【意見3-1】前のパブコメ意見で、高すぎると反対したみつば2ppmを含め、その他のきく科野菜など9作物の残留基準を削除したことに賛成である。
  [理由]1,ラットを用いた発がん性試験で、雌に甲状腺ろ胞細胞腺腫が認められたが、非遺伝毒性メカニズムとされた。このような農薬の摂取を出来るだけ減らすためにも、基準を下げた方がよい。
2、国内外で適用のない作物には、残留基準は不要である。


【意見3-2】おうとうの基準を2ppmとすることに反対である。
  [理由]1、残留試験4事例で、散布7日後の最大残留値0.25ppmである。
   2、現行0.7ppmを残留データが不明な国際基準に緩和している。


【意見3-3】2014年のパブコメで、下記食品の残留基準を2ppm以上にしたことに反対し、残留実態を調べ、もっと低値するよう求めたが、基準値が据え置かれている。再考を求める。

(1)その他のなす科野菜 2ppm
(2)えだまめ 2ppm
(3)その他の野菜 5ppm
(4)うめ 2ppm
(5)茶 40ppm
(6)ホップ 15ppm
(7)その他のスパイス 5ppm
(8)その他のハーブ1 2ppm


【意見3-4】下記畜産品の残留基準を現行基準の5〜50倍の国際基準に緩和することに反対である。もっと低値にすべきである。
(1)牛、豚、その他の陸棲せい哺乳類に属する動物の筋肉、脂肪 0.1ppm
(2)牛、豚、その他の陸棲せい哺乳類に属する動物の肝臓、腎臓、食用部分 0.5ppm
 [共通理由]乳牛への1ppm混餌投与試験で、筋肉、脂肪での最大残留値は0.018ppmであり、肝臓、腎臓では0.24ppmである。


【意見3-5】全体的に、残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。その他の野菜及び茶のTMDIへの寄与率が大きすぎる。ESTI/ARfD比が100%を超える食品もある。
 [理由]1、TMDI/ADI比は、国民全体、幼小児、高齢者でそれぞれ、85.4%、100%、109%で、安全性の目安の80%を超える。これは、他の野菜と茶のTMDIへの寄与率が高いからである。
 そのため、EDIが算出され、暴露評価量を60食品で残留基準より低くし。EDI/ADI比を低くみせかけている。たとえば、茶では、残留基準40ppmであるが暴露量は0.13ppm、ぶどうは残留基準1ppm→暴露量0.512、れんこんは残留基準5ppm→2.48としている。

 2、短期推定摂取量ESTIの算出に当たっても、暴露評価量を残留基準より低くしたのが、国民全体区分で28食品、幼小児区分で8食品ある。たとえば、茶の残留基準40ppm→暴露評価量0.13ppm。

 3、ESTI/ARfD比では、国民全体区分で、れんこん100%(残留基準5ppmのところ暴露量2.48ppmで算出)、マンゴー90%、とうがん/グレープフルーツ60%、そらまめ/日本なし/西洋なし50%、トマト/もやし/なつみかん/プルーン40%、にがうり/えだまめ/オレンジ/ぽんかん/りんご/いちじく30%、ピーマン/なす/とうがらし/きゅうり/ほうれんそう/ウメ20%
  幼小児区分では、日本なし/ぶどう100%(ぶどうは残留基準1ppmのところ暴露量0.512として算出)、トマト/オレンジ90%、かき70%、りんご60%、なす/きゅうり/うめ50%、ピーマン/ほうれんそう/えだまめ/いちご40%未成熟いんげん/みかん20%



ブチルヒドロキシアニソール
受付番号 201905150000522341
提出日時 2019年05月15日09時54分
提出意見 【4】ブチルヒドロキシアニソールについて

【意見】残留実態の調査もなく、魚介類の基準を畜産品よりも緩い0.5ppmとするのは反対である。もっと低値にすべきである。
  [理由]1、にじます、こい、あゆの混餌投与試験で、最終投与3日後の筋肉、内臓での残留量は<0.05ppmであり、太平洋さけの試験での最大残留濃度 0.192ppmである。休薬期間を指定すれば、もっと低値になると思われる。

 2、魚介類のTMDIへの寄与率が高い。

  3、ブチルヒドロキシアニソールの毒性は、1989年のJECFAの評価があるだけで、国際基準や諸外国の基準もない。

  4、染色体異常を誘発するだけでなく、げっ歯類では、前胃に発がんが認められる。このような物質は、食品への残留を出来るだけ減らすべきである。

その4 【5】フルメキンについて   につづく


フルメキン
受付番号 201905150000522346
提出日時 2019年02月28日19時34分
提出意見 その4 受付番号 201905150000522341   のつづき

【5】フルメキンについて

【意見】以下の食品の残留基準0.5ppm以上にすることに反対する。もっと低値にすべきである。
(1)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物、鶏の筋肉、肝臓0.5ppm
(2)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物、鶏の脂肪  1ppm
(3)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物、鶏の腎臓、食用部分 3ppm
(4)4種の魚介類 0.6ppm

 [理由]1、牛、豚、羊の経口又は筋肉投与試験で、最終投与72時間後の組織中最大残留値は0.33ppm、鶏の飲水投与試験で、最終投与72時間又は96時間後の組織中最大残留値は<0.1ppm、にじますの経口投与試験で、最終投与14日後の組織中最大残留値は<0.05ppm

  2.畜産品、魚介類とも残留実態調査が実施されていない

  3、日本で、動物用及びヒト用医薬品として承認されていない。

  4、マウスで肝臓の腫瘍ガ見られたが、非遺伝毒性メカニズムとされており、13週亜急性毒性試験の無毒性量25mg/kg 体重/dayであった。
  安全係数1000とすれば、ADIは0.025mg/kg体重/日となるのに、微生物学的 ADIを採用して、0.071mg/kg体重/日としている。

  5、フルメトキンは、合成抗菌性物質で、食品中に、本剤を含有してはならないとされている。乳の定量限界が0.005 ppmであることから、この数値を超えてはならない。


マンデストロビン
受付番号 201905150000522346
提出日時 2019年02月28日19時34分
提出意見 【6】マンデストロビンについて
【意見6-1】下記の2食品の残留基準に反対である。もっと低値にすべきである。

(1)はくさい 5ppm
  [理由]残留試験6事例で、散布1日後の最大残留値2.18ppmである。

(2)しゅんぎく 50ppm
 [理由]残留試験3事例で、3回使用で散布1日後の最大残留値36.2ppmである。
 使用回数をへらし、使用時期を前日までから延ばせばよい。


【意見6-2】2017年のパブコメ意見で、下記の食品の残留基準については、試験事例が少ない/散布1日後の高い残留値ベースにしているなどの理由で、もっと低値にすべきであるとしたが、残留実態をしめすことなく、基準はそのままである。再考を求める。

(1)キャベツ 5ppm
(2)ケール 40ppm
(3)こまつな 40ppm
(4)きょうな 25ppm
(5)チンゲンサイ 40ppm
(6)その他のあぶらな科野菜 40ppm
(7)レタス 40ppm
(8)トマト 10ppm
(9)なす 2ppm
(10)きゅうり 2ppm
(11)未成熟えんどう 5ppm
(12)未成熟いんげん 10ppm
(13)えだまめ 10ppm
(14)その他の野菜 10ppm
(15)りんご 5ppm
(16)日本なし 2ppm
(17)西洋なし 2ppm
(18)ネクタリン 5ppm
(19)あんず 5ppm
(20)すもも 2ppm
(21)うめ 5ppm
(22)おうと 5ppm
(23)いちご 3ppm
(24)ぶどう 10ppm
(25)かき 3ppm
(26)茶 40ppm
(27)その他のハーブ 40ppm


【意見6-3】全体的に残留基準が高すぎる。もっと低値にすべきである。
  [理由]1、2019年のTMDIは下記のように、前回よりさらに増大し 対ADI比も増えた。、
               一般    幼小児   妊婦   高齢者
 TMDI    2017年評価  2139.6   1011.3    1939.4   2555.1
 μg/Kg体重/日 2019年評価 2306.0   1053.7  2155.1 2790.4
 対ADI比 % 2017→2019年 20.4→22.0 32.3→33.6 17.4→19.4 24.0→26.2
  特に、キャベツ、こまつな、そzzのz 他のあぶらな科野菜、レタス、トマト、その 他の野菜、リンゴ、茶などのTMDIへの寄与率が高い。

以上