残留基準パブコメ19/01/30から02/28募集


シメコナゾール
受付番号 201902240000515315
提出日時 2019年02月24日17時46分
提出意見 その1
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【1】シメコナゾール
【2】チモール
【3】テブフェンピラド
【4】トリフルミゾール
【5】ピリオフェノン
【6】フルアジホップブチル
【7】フルエンスルホン
【8】メタフルミゾン

【1】シメコナゾールについて意見
【意見1-1】とうもろこしの残留基準を 0.05ppmとすることに反対である。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
 [理由]1、未成熟トウモロコシの残留試験3事例で、散布7日後の最大残留値<0.01ppmである。


【意見1-2】今までのパブコメ意見で、下記食品の残留基準を、残留実態を反映させ、もっと低値に見直すよう求めたが、そのままになっている。再度、見直しを求める。

(1)その他のなす科野菜 2ppm
(2)おうとう 3ppm
(3)いちご 3ppm
(4)茶 10ppm
(5)その他のハーブ 30ppm
(6)魚介類 0.02 0.02

 [理由]幼小児のTMDI/ADIは寄与率73.1%で、安全目安の80%に近く、イチゴのTMDIへの寄与率23%と高い。さらに、イチゴのESTI/ARfD比は20%もある。
  ヘキサコナゾール、テブコナゾール、プロピコナゾール、シメコナゾールなどコナゾール系は共通の代謝物として、1,2,4-トリアゾールが殺菌剤であり、同系の農薬の総合的な摂取を勘案した残留基準を検討されたいとの意見も配慮されない。


【意見1-3】短期推定摂取量の算出においては、6食品で残留基準より低い暴露濃度が仮定されている。たとえば、コメ残留基準0.1ppm→暴露濃度0.01ppm、レタス類0.7→ 0.25などである。残留暴露濃度が低いならば、基準値も低値にすればよい。
  [理由]ラットの2世代繁殖試験で、出産率の低下及び児動物の腎盂拡張が認められた。追加で実施された「胎児又は哺育児の腎臓に及ぼす影響に関する試験(1 世代繁殖試験)」等の結果、腎盂拡張については、妊娠(胎生)後期に発現することが知られているレニン/アンギオテンシン系に及ぼす影響に起因する可能性が示唆され、さらに、ラットの発生毒性試験では、骨格変異の増加が認められた。このような農薬は、その摂取をできるだけ減らすべきである。
 上の結果をもとに、食品安全委員会は、ARfDを一般では0.2mg/kg体重、妊娠女性では0.09mg/kg体重としている。



チモール
受付番号 201902240000515315
提出日時 2019年02月24日17時46分
提出意見 【2】チモールについての意見
【意見2-1】はちみつの残留基準30ppmに反対である。もっと低値にすべきである。
  [理由]1、ミツバチに対する蒸散及び摂食投与試験で、はちみつのチモール濃度は、
 投与開始後8週で1.22ppm、投与終了後4週で0.03ppmである。

   2、チモールは6−イソプロピル−m−クレゾールの別称で、化審法記載があるものの、農薬登録に必要な毒性試験データもない。食品安全委員会は、
 ・発がん性試験の知見は不足しているものの、投与による影響が一過性で重篤なものではないとし、動物用医薬品として適切に使用される限りにおいて、ADIを特定する必要はないと判断したとのことである。ADIが残留基準設定の根拠にならないなら残留試験結果をもとに、基準を決めればよい。

その2の 【3】の【意見3-1】につづく


テブフェンピラド
受付番号 201902240000515320
提出日時 2019年02月24日17時48
提出意見 その2 受付番号 201902240000515315  からのつづき

【3】テブフェンピラドについての意見
【意見3-1】えんどうなど 25食品の残留基準の削除に賛成であるが、代謝物も含めで、分析すべきである。。
  [理由]1.国内外で適用のない食品の残留基準は設定する必要はない。
   2、ラットットの2年間慢性毒性/発がん性併合試験において、雄で肝細胞腺腫の発生頻度増加が認められたが、非遺伝毒性メカニズムとされているが、このような農薬の摂取をできるだけ減らすためにも、基準は低い方がよい。


【意見3-2】下記の食品の残留基準を2ppm以上にすることに反対である。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。

 (1)その他の野菜 3ppm
  [理由]韓国でのエコマの残留試験2事例で、散布3日後の最大残留値2.97ppmであるが、2000倍希釈の試験では、残留値は0.68ppmである。適用条件外の1000倍試験であり、しかも残留濃度を、散布濃度(1000倍)と適用濃度(2000倍)の比から推定した散布濃度の適用濃度の比を残留濃度としている。
   2、現行0.5ppmを緩和する必要はない。適用条件で調整すべきである。

 (2)その他のベリー類果実 2ppm
  [理由]1、EUでの黒フサスグリの残留試験4事例で、最大残留値0.65ppm、
      グーズベリー最大残留値0.84ppm、フサスグリの最大残留値0.63ppmである。
    2、現行基準2ppmでも、EUの基準1.5ppmより高い。基準を削除したラズベリーでは、残留試験4事例で、最大残留値0.056ppmである。残留実態を調べ、基準を削除すべきである。
   
 (3)茶 2ppm
  [理由]茶の残留試験2事例で、荒茶の散布21日後の最大残留値0.51ppm、浸出液で<0.04ppmである。

 (4)その他のスパイス 5ppm
  [理由] 1、ミカン果皮のの残留試験4事例で、最大残留値2.23ppmである。


【意見3-3】全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
  [理由]1、【意見3-1】の [理由]2と同じ。

   2、TMDIの対ADI比は、幼小児82%と高い。これを低く見せるために、残留暴露濃度を基準以下に仮定したEDIが算出され、EDI/ADIを24.2%としている。とくに、TMDIへの寄与率はリンゴで高く、幼小児の場合、28%である。

   3、上記計算で、すべての食品で、暴露濃度が残留基準以下になっている。
     たとえば、トマトは、残留基準0.8ppm→暴露濃度0.253ppm、ミカン0.05→0.01、茶2→0.04などである。
    残留基準そのものを下げるべきである。

   4、短期推定摂取量の算出においても、残留暴露濃度を残留基準よりも低く仮定して、算出した食品が、国民全体で7種、幼小児で5種ある。わたしたちは、個別食品の
ESTI/ARfDが10%を超えないよう求めているが、国民全体の場合、その他の野菜=ずいきで20%。幼小児の場合、れんこんとオレンジで20%と高い。


その3の 【4】の【意見4-1】につづく

トリフルミゾール
受付番号 201902240000515321
提出日時 2019年02月24日17時50分
提出意見 その3 受付番号 201902240000515320  からのつづき


【4】トリフルミゾールについての意見
【意見4-1】いままでのパブコメで、下記の農作物の残留基準を2ppm以上にすることや、魚介類の残留基準を設定することに反対し、残留実態を調査し、もっと低値にすべきとしたが、基準は強化されていない。

(1)にら 3ppm
(2)セロリ 15ppm
(3)トマト 2ppm
(4)ピーマン 3ppm
(5)未成熟えんどう 5ppm
(6)マルメロ 2ppm
(7)おうとう 3ppm
(8)ぶどう 2ppm
(9)パイナップル 2ppm
(10)茶 15ppm
(11)ホップ 8ppm
(12)魚介類 0.3ppm


【意見4-2】残留基準が高いため、特に、幼小児の摂取量が増える懸念がある。全体的に基準を低値にするよう見直すべきである。1
  [理由]1、ラットの繁殖試験及び発生毒性試験において胎盤重量増加等がみられるが、このような農薬の摂取は出来るだけ減らすため、残留基準を下げる。

   2、パイナップルを除くすべての食品で、残留基準より低い暴露残留量を仮定して、TMDIより低いEDIが算出され、対ADI比を低くみせている。EDIに対応するを残留基準にすればよい。

   3、幼小児の総TMDI/ADIは前回の提案時92.1%より増え92.7%となった。

   4、暴露残留量をさげても、小麦、セロリ、トマト、リンゴ、ブドウ、茶、魚介類の推定摂取量は15μg/人/day以上と高く、総TMDIへの寄与率が高い。

   5.短期推定摂取量のARfD比は、残留基準=暴露残留量の場合、幼小児で、パイナップル30%、ブドウ20%、トマト20%と高い。



ピリオフェノン
受付番号 201902240000515321
提出日時 2019年02月24日17時50分
提出意見 【5】ピリオフェノンについての意見
【意見5-1】下記の食品の残留基準を2ppm以上に設定することに反対である。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。

(1)未成熟えんどう 2ppm
  [理由]残留試験2事例で、散布1日後の最大残留値0.76ppmである。

(2)ブルーベリー 2ppm
  [理由]アメリカの残留試験10事例で、散布0日後の最大残留値0.636ppmであり、同国基準1.5ppmよりも高い。

(3)ハックルベリー 2ppm
  [理由]アメリカのブルーベリー(最大残留値0.636ppm)が参照されており、同国の基準1.5ppmより高い。

(4)その他のベリー類果実 2ppm
  [理由]アメリカのブルーベリー(最大残留値0.636ppm)が参照されており、同国の基準1.5ppmより高い。

(5)グアバ 2ppm
  [理由]アメリカのブルーベリー(最大残留値0.636ppm)が参照されており、同国の基準1.5ppmより高い。

(6)パッションフルーツ 2ppm
 [理由]アメリカのブドウ(残留試験12事例で、散布0日後の最大残留値0.523ppm)が参照されており、同国の基準1.5ppmより高い。

(7)その他の果実 2ppm
 [理由]アメリカのブドウ(残留試験12事例で、散布0日後の最大残留値0.523ppm)が参照されており、同国の基準1.5ppmより高い。


【意見5-2】下記の作物の残留基準に反対したが、残留実態を示すことなく、据え置かれている。
 小麦、ブドウは総TMDIへの寄与率が高く、幼小児の対ADI比は、大人の2倍をこえる。
 マウスの発がん性試験で、雄で肝細胞腫瘍の発生頻度増加が認められたが、非遺伝毒性メカニズムとされている。このような農薬は出来る限り摂取量を減らすためにも、低基準の方がよい。

(1)小麦 1ppm
(2)いちご 2ppm
(3)ぶどう 3ppm

その4の 【6】の【意見6-1】につづく

フルアジホップブチル
受付番号 201902240000515322
提出日時 2019年02月24日17時52分
提出意見 【6】フルアジホップブチルについての意見
【意見6-1】下記食品の残留基準に反対である。もっと低値にすべきである

(1)えんどう 4ppm
 [理由]1、残留データが不明な国際基準3ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。
   2、残留データをしめさず、現行0.2ppmを緩和している。

(2)その他の豆類 47ppm
  [理由]1、残留データが不明な国際基準40ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。
   2、残留データをしめさず、現行0.1ppmを緩和している。

 (3)かぶ類の根 5ppm
  [理由]残留データが不明な国際基準4ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

(4)未成熟えんどう 2ppm
  [理由]残留データが不明な国際基準2ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

(5)未成熟いんげん 7ppm
  [理由]残留データが不明な国際基準6ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

(6)えだまめ 2ppm
 [理由]残留試験6事例で、最大残留値0.82ppmである。
   2.最大残値<0.01〜0.02ppmの事例が4例あり、現行基準0.1ppmmでもクリアできる。

(7)ひまわりの種子 8ppm
  [理由]残留データが不明な国際基準7ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

【意見6-2】下記畜産品での、基準値緩和に反対する。残留実態を踏まえ、低値に見直されたい。
 [共通理由]飼料中へのフルアジホップブチル添加試験では、残留農薬濃度をベースに投与濃度群を設計した上、限られた期間の動物飼養試験を実施し、畜産物中の推定残留濃度を算出している。

(1)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の脂肪 0.1ppm
 [理由]現行基準0.03ppmを緩和し、残留データが不明な国際基準0.09ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。


(2)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓、腎臓、食用部分 各0.2ppm
 [理由]現行基準0.03ppmを緩和し、残留データが不明な国際基準0.2ppmを援用している。

(3)鶏、その他の家禽の肝臓、腎臓、食用部分 各0.1ppm
 [理由現行基準0.04ppmを緩和し、残留データが不明な国際基準0.09ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

【意見6-3】前回のパブコメで、ブチル体代謝物を含めもっと低値することを求めたが、 残留実態を調べることもなく、基準はそのままか、より緩和されている。再度、低値への見直しを求める、
(1)大豆 3ppm
(2)小豆類 47ppm
 [追加理由]現行5ppmでも高すぎるのに、残留データが不明な国際基準3ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

(3)らっかせい 2ppm
(4)キャベツ 4ppm
  [追加理由] 現行2ppmをさらに緩和しており、残留データが不明な国際基準40ppmに換算係数1.17を乗じて設定している。

(5)アスパラガス 3ppm

その5の 【6】フルアジホップブチルについての意見の【意見6-4】につづく

その5 受付番号 201902240000515322  からのつづき

【意見6-4】全般的に残留基準が高い。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。
 [理由]1、ラットの2世代及び3世代繁殖試験において、妊娠期間延長、着床数及び受胎率の減少等が認められた。ラットの発生毒性試験において、横隔膜ヘルニア、水腎、骨化遅延等が認められている。このような農薬の摂取は出来るだけへらすべきである。

   2、TMDI及びTMDIの対ADI比は、下表のように、2016年の推定量より大幅に増え、後者では、国民平均210.6、幼小児373.7、妊婦143、高齢者254各%である。 特に、大豆、小豆、キャベツの寄与率が高い。
 
 表   推定摂取量 (単位:μg/人/day) ADI:0.0044 mg/kg 体重/day
      一般      幼小児    妊婦      高齢者
      TMDI  EDI  TMDI  EDI  TMDI  EDI  TMDI  EDI
2016年 計 254.7 88.7  146.0  53.6  218.7 76.9  286.7 99.5
ADI比(%) 105.1 36.6  201.1 73.8 85.0 29.9 116.2 40.3

2019年   510.5 94.6  271.3  57.6  368.1 79.5  626.9 110.7
ADI比(%) 210.6 39.0 373.7 79.3 143.0 30.9 254.0 44.9

   3、曝露評価の残留量の殆どすべてを恣意的に低値(暴露推定量=残留基準値としたのは2食品にすぎない)を採用して、EDIを算出し、EDI/ADを80%以下にしている。それでも、2019年比率は上表のように幼小児では79.3%である。
 たとえば、以下のように、残留基準より低値にしている。
    食品名  残留基準→曝露評価の残留値
    大豆    3ppm→ 1.23ppm
    小豆類=いんげん 47ppm→ 2.691ppm
    キャベツ  4ppm→ 0.181ppm
    ニンジン  1ppm→ 0.116ppm

   4、動物試験では、発生毒性があるため、ARfDは、特に妊婦対象に設定されている。下記食品で、貴省が算出した妊婦の短期推定摂取量では、下表のようにESTI/ARfDが20%を超える。この算出でも残留基準より低い暴露濃度が19食品で仮定されており、比率欄の()には残留基準に対応する数値を示した。
 なお、私たちは、個々の食品ごとにESTI/ARfDが100%を超えなければよいとする貴委員会や厚労省の考えには、反対で、個別食品で残留基準を残留暴露濃度とした推定値のARfD比が10%を超えないようにすべきと主張している。

 表 妊婦の食品別短期摂取推定量と対ARfD比 
()は暴露濃度が残留基準である場合

食品名   残留基準 仮定暴露濃度 ESTI/ARfD%
大豆     3     1.232    5(12)
いんげん豆  47ppm   2.691    20(350)
バレイショ  0.7    0.515    20(27)
かぶ類根   5     2.34    90(192)
キャベツ   4     1.989    90(180)
ブロッコリー 1 0.4 10(25)
アスパラガス 3 3 30
にんじん 1 0.45 10(22)
にんじんジュース 1 0.116 4(34)
トマト 0.5 0.293 10(17)
なす 0.5 0.293 9(15)
未成熟いんげん 7 5.382 40(52)
えだまめ 2 2 20

   5.このような残留暴露濃度で計算するなら、はじめから、残留基準を低くすればよい。

フルエンスルホン
受付番号 201902240000515324/515327/515328/515329
提出日時 2019年02月24日17時57分/18時00分/18時02分/18時04分
提出意見 その6 受付番号  201902240000515323 からのつづき

【7】フルエンスルホンについての意見
【意見7-1】下記の食品の残留基準を2ppm以上に設定することに反対である。残留実態を調べ、もっと低値にすべきである。

(1)さといも類(やつがしらを含む。) 3ppm
  [理由]残留データ不明の国際基準3ppmが援用されている。

(2)やまいも(長いもをいう。) 3ppm
  [理由]残留データ不明の国際基準3ppmが援用されている。

(3)その他のいも類1 3ppm
  [理由]残留データ不明の国際基準3ppmが援用されている。

(4)かぼちゃ(スカッシュを含む。) 2ppm
  [理由]1、残留試験6事例で、最大残留値0.668ppmである。
   2、国際基準0.7ppmより緩い現行基準1ppmをさらに緩和している。

(5)メロン類果実 2ppm
  [理由]1、残留試験6事例で、最大残留値0.682ppmである。
   2、現行基準1ppmをさらに緩和している。

(6)その他のうり科野菜 3 ppm
  [理由]現行基準0.5ppmなのに、残留データ不明の国際基準3ppmが援用されている。


【意見7-2】2016年のパブコメで、下記食品の残留基準を2ppm以上とすることに反対したが、残留実態を示すことなく、いぜんとして基準値はそのままか、より緩和されている。もっと低値にすべきである。なお、残留試験における最大残留値は、前回パブコメ資料で示されなかった原体と代謝物BSAとTSAの合計値を記載した。

(1)かんしょ 5ppm
  [理由]1、残留試験6事例で、最大残留値1.815ppmである。
    2、現行基準3ppmでも高いのに、国際基準3ppmより緩和されている。

(2)だいこん類(ラディッシュを含む。)の根 4ppm
  [理由]1、アメリカのダイコンの残留試験4事例及びラディシュ4事例で、根の最大残留値は2.121ppmである。
    2、 現行基準3ppmでも高いのに、残留データ不明の国際基準4ppmが援用されている。

(3)だいこん類(ラディッシュを含む。)の葉 50ppm
  [理由]1、アメリカのダイコンの残留試験4事例及びラディシュ4事例で、葉の最大残留値はダイコンで4.35ppm、ラディッシュで13.724ppmである。
    2.現行基準30ppmでも高いのに、残留データ不明の国際基準50ppmが援用されている。

(4)かぶ類の根 4ppm
  [理由]1、アメリカの残留試験4事例で、最大残留値は0.577ppmである。
   2、 現行基準3ppmでも高いのに、残留データ不明の国際基準4ppmが援用されている。

(5)かぶ類の葉 30ppm
  [理由]1、アメリカの残留試験4事例で、最大残留値は4.766ppmである。
   2、国際基準10ppmより緩い30ppmのままである。

(6)西洋わさび 4ppm
  [理由]西洋ワサビの残留試験データは不明で、国際基準4ppmが援用されている。

(7)クレソン 3ppm
  [理由]1、クレソンの残留試験データは不明で、アメリカのホウレンソウやレタスほか(最大残留値1.773ppm)が参照にされている。
    2、現行基準2ppmでも高いのに、残留データ不明の国際基準1ppmでなく、アメリカの2ppmが援用されている。

(8)はくさい 2ppm
  [理由]1、ハクサイの残留試験データは不明で、アメリカのキャベツやカリフラワー(最大残留値1.095ppm)が参照にされている。
   2、現行2ppmとかわらず、国際基準1ppm及びアメリカの残留基準1.50ppmよりも緩い。

(9)キャベツ 2ppm
  [理由]1、アメリカでの残留試験6事例で、最大残留値は1.095ppmである。
   2、現行2ppmとかわらず、国際基準及びアメリカの残留基準1.50ppmよりも緩い。

(10)芽キャベツ 2ppm
  [理由]1、芽キャベツの残留試験データはなく、アメリカのキャベツ、カリフラワーが参照にされている。 
   2、現行2ppmとかわらず、国際基準及びアメリカの残留基準1.5ppmよりも緩い。

その7の 【7】フルエンスルホンについての意見の【意見7-2】の(11)につづく<

その7 受付番号 201902240000515324   からのつづき

【意見7-2】
(11)ケール 15ppm
  [理由]1、ケールの残留試験データは不明で,アメリカのからしな(最大残留値6.483ppm)、こまつな(最大残留値3.933ppm)、みずな(最大残留値7.973ppm)が参照されている。
   2、現行基準9ppmはアメリカ基準9ppmを援用し、国際基準1ppmよりも緩すぎる。

(12)こまつな 15ppm
  [理由]1、アメリカの残留試験4事例で、最大残留値3.933ppmである。
   2、現行基準9ppmはアメリカ基準9ppmを援用し、国際基準1ppmよりも緩すぎる。

(13)きょうな 15ppm
 [理由]1、アメリカのミズナの残留試験4事例で、最大残留値は7.973ppmであるが、うち代謝物BSAが7.973ppmと他の事例よりも高すぎる。
   2、現行基準9ppmはアメリカ基準9ppmを援用し、国際基準1ppmよりも緩すぎる。

(14)チンゲンサイ 15ppm
 [理由]チンゲンサイの残留試験データは不明で、アメリカのからしな(最大残留値6.483ppm)、こまつな(最大残留値3.933ppm)、みずな(最大残留値7.973ppm)が参照されている。
   2、現行基準9ppmはアメリカ基準9ppmを援用し、国際基準1ppmよりも緩すぎる。

(15)カリフラワー 2ppm
 [理由]1、アメリカでの残留試験6事例で、最大残留値は0.265ppmである。
  2、現行基準2ppmで、国際基準やアメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(16)ブロッコリー2 2
  [理由]1、ブロッコリーの残留試験データは不明で、アメリカのキャベツ(最大残留値は1.095ppm)やカリフラワー(最大残留値は0.265ppm)が参照にされている。
   2、現行基準2ppmで、国際基準やアメリカの残留基準1.5ppmより緩い。

(17)その他のあぶらな科野菜2 15ppm
  [理由]残留試験データが不明で、アメリカのからしな(最大残留値6.483ppm)、こまつな(最大残留値3.933ppm)、みずな(最大残留値7.973ppm)が参照されている。
   2、現行基準9ppmはアメリカ基準9ppmを援用し、国際基準1.5ppmよりも、緩すぎる。

(18)ごぼう 3ppm
  [理由]1、ゴボウの残留試験データは不明で、アメリカのダイコンの根,ラディッシュの根、かぶの根、にんじんらの最大残留値2.201ppmが参照されている。
   2、現行基準3ppmのまま、国際基準やアメリカ基準3ppmを援用している。

(19)サルシフィー 3ppm
  [理由]サルシフィーの残留試験データは不明で、アメリカのダイコンの根,ラディッシュの根、かぶの根、にんじんらの最大残留値2.201ppmが参照されている。
   2、現行基準3ppmのまま、国際基準やアメリカ基準3ppmを援用している。

(20)エンダイブ 3ppm
  [理由]1.エンダイブの残留試験データは不明で、アメリカのホウレンソウ(最大残留値1.773ppm)、レタス(最大残留値0.6607ppm)、リーフレタス(最大残留値1.360ppm)、セルリ(最大残留値1.030ppm)などが参照にされている。
   2、現行基準2ppmでも高いのに、国際基準1ppmより緩く、アメリカ基準2ppm並である。

その8  【7】フルエンスルホンについての意見のについての【意見7-2】の(21)につづ

その8  受付番号201902240000515327  のつづき
【意見7-2】
(21)しゅんぎく 3ppm
  [理由]1.しゅんぎく残留試験データは不明で、アメリカのホウレンソウ(最大残留値1.773ppm)、レタス(最大残留値0.6607ppm)、リーフレタス(最大残留値1.360ppm)、セルリ(最大残留値1.030ppm)などが参照にされている。
   2、現行基準2ppmでも高いのに、国際基準1ppmより緩く、アメリカ基準2ppm並である。

(22)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 3ppm
  [理由]1、アメリカでの残留試験6事例で、最大残留値は0.6607ppmである。
   2、リーフレタスのアメリカでの残留試験6事例で、最大残留値は1.360ppmである。
   3、現行基準2ppmはそのままで、国際基準やアメリカ基準20ppm並である。

(23)その他のきく科野菜 30ppm
  [理由]1、作物名不明、残留試験データ不明で、アメリカのラディッシュの葉、ダイコンの葉、かぶの葉が参照にされている。
   2、現行30ppmのままで、国際基準やアメリカ基準30ppm並である。

(24)にんじん 4ppm
  [理由]1、アメリカでの残留試験12事例で、最大残留値は2.201ppmである。
   2、現行基準3ppmでも高いのに、アメリカの残留基準4ppmを援用している。

(25)パースニップ 4ppm
[理由]パースニップの残留試験データは不明なまま、高すぎる現行基準3ppmをアメリカの基準4ppmに緩和している。

(26)パセリ 3ppm
 [理由]1、パセリの残留試験データは不明で、アメリカのホウレンソウ(最大残留値1.773ppm)、レタス(最大残留値0.6607ppm)、リーフレタス(最大残留値1.360ppm)、セルリ(最大残留値1.030ppm)などが参照にされている。
   2、現行基準やアメリカ残留基準は2ppmでも高いのに、さらに緩和している。。

(27)セロリ 3ppm
 [理由]1、アメリカの残留試験6事例で、最大残留値1.030ppmである。
   2、現行基準、国際基準やアメリカ残留基準2ppmをさらにに緩和している。

(28)その他のせり科野菜 30ppm
 [理由]1、作物名も不明、残留試験データも不明で、アメリカのラディッシュの葉、ダイコンの葉、かぶの葉が参照にされている。
   2、現行基準30ppmのままで、アメリカ基準並である。国際基準4ppmより緩い。

(29)ほうれんそう 4ppm
 [理由]1、アメリカでの残留試験6事例で、最大残留値は1.773ppmである。
2、現行基準2ppmだが、アメリカ基準4ppmを援用した。   

(30)その他の野菜 30ppm
 [理由]作物名も不明、残留試験データも不明で、アメリカのラディッシュの葉、ダイコンの葉、かぶの葉が参照にされている。
   2、現行基準30ppmのままで、アメリカ基準並である。国際基準4ppmより緩い。


(31)その他のハーブ11 ○ 20 9
  [理由]1、アメリカでのからしなの残留試験5事例で、最大残留値6.483ppmである。
2、アメリカのラディッシュの葉、ダイコンの葉、かぶの葉が参照にされている。
   3、現行基準9ppmでも高いのに、国際基準30ppmに緩和されている。

その9  【7】フルエンスルホンについての意見のについての【意見7-3】につづく

その9  受付番号 201902240000515328 のつづき


【意見7-3】全体的に残留基準が高すぎる。もっと低値にすべきである。
  [理由]1、マウスの発がん性試験で、メスで肺胞/細気管支腺腫の発生頻度の増加が認められた。非遺伝毒性メカニズムとされた。このような物質は、放射能、他の発がん物質の影響やすでにガンを発症している人への影響が懸念され。出来るだけ、摂取量を減らすべきである。基準を低くすると、摂取量を減らすことにつながる。

   2、フルエンスルホンの代謝物BSAやチアゾールスルホン酸(TSA)の毒性評価が十分とはいえない。

   3、TMDI/ADI比は、下記のように高い。
      一般  幼小児  妊婦  高齢者
      177.6   262.1   148.9   215.3%
   4、総TMDIへの寄与率が高い食品は、以下である。
      その他の野菜、ダイコン類の葉、ダイコン類の根、コマツナ

   5、農作物食品のうち 30種は現行残留基準より低値の残留暴露濃度が仮定され、EDIが算出されている。。
    たとえば、 かぶ類の葉 残留基準30ppm → 暴露濃度 3.106ppm   
          はくさい、キャベツ 3   → 0.187ppm
         こまつな、チンゲンサイ15 → 2.607
    その結果、EDI/ADI比を、以下のように、低くみせている。
        一般  幼小児 妊婦 高齢者
         23.3   36.7  20.0  28.5%

   6、短期推定摂取量についていえば、ESTI/ARfd比で、20%以上の作物が多い。
    一般では、だいこんの葉50、ケール20、チンゲンサイ20。たかな20、とう20、ずいき40、れんこん30、そら豆40各%
    幼小児では、だいこんの根30、こまつな20、メロン20、もやし20、れんこん40各%
   しかも、ESTIの算出に、残留基準以下の残留暴露濃度をもちいて、摂取量を低く見せかけている。残留基準での摂取量をとると、ESTI/ARfd比はもっと高くなる。
   このような食品が、国民全体の区分で28種ある。たとえば、
      食品名  残留基準  → 残留暴露濃度
      かんしょ   5ppm      1.815ppm
      こまつな  15ppm      7.974ppm
      チンゲンサイ15        7.974
カリフラワー 2 1.095
レタス 3 1.77
れんこん 30 13.724

   7、低値の残留暴露濃度で安全というなら、残留基準を下げればよい。
    さらに、付言すれば、日本のARfDは0.33mg/kg体重であるが、ラッドの2世代繁殖試験の無毒性量を根拠にしたアメリカやオーストラリアのARfDは0.15又は0.16mg/kg体重とより低値であることを忘れてはならない。
 
その10 の【8】の 【意見8-1】につづく

メタフルミゾン
受付番号 201902240000515330
提出日時 2019年02月24日18時05分
提出意見 その10  受付番号 201902240000515329   のつづき

【8】メタフルミゾンについての意見
【意見8-1】下記食品の残留基準に反対する。もっと低値にすべきである。

(1)かぶ類の葉 30ppm
  [理由]残留試験3事例で、散布日後の最大残留値21.7ppmである。

(2)なつみかんの果実全体 5ppm
  [理由]残留試験6事例で、散布7日後の最大残留値2.31ppmである。

(3)レモン 5ppm
  [理由]レモンの残留データは明らかでなく、かぼす(最大残留値2.25ppm)、すだち(最大残留値1.79ppm)が参照されている。

(4)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。) 5ppm
  [理由]レモンの残留データは明らかでなく、かぼす(最大残留値2.25ppm)、すだち(最大残留値1.79ppm)が参照されている。

(5)グレープフルーツ 5ppm
 [理由]レモンの残留データは明らかでなく、かぼす(最大残留値2.25ppm)、すだち(最大残留値1.79ppm)。

(6)ライム 5ppm
 [理由]レモンの残留データは明らかでなく、かぼす(最大残留値2.25ppm)、すだち(最大残留値1.79ppm)。

(7)その他のかんきつ類果実 5ppm
 [理由]1、かぼすの残留試験2事例で、散布7日後の最大残留値2.25ppmである。
   2、すだちの残留試験2事例で、散布7日後の最大残留値1.79ppmである。

(8)その他のスパイス 25ppm
  [理由]ミカン果皮の残留試験12事例で、散布7日後の最大残留値18.5ppmである。


【意見8-2】いままでのパブコメ意見募集で、下記の食品の残留基準を5ppm以上にすること及び魚介類の基準2ppmに反対したが、基準はかわらない。残留調査を示しし、もっと低値にすべきである。

(1)だいこん類の葉 30ppm
(2)はくさい 10ppm
(3)キャベツ 5ppm
(4)ケール 40ppm
(5)こまつな 40ppm
(6)きょうな 40ppm
(7)チンゲンサイ 10ppm
(8)ブロッコリー 10ppm
(9)その他のあぶらな科野菜 40ppm
(10)レタス 50ppm
(11)ねぎ 10ppm
(12)トマト 5ppm
(13)ピーマン 5ppm
(14)なす 3ppm
(15)ほうれんそう 70ppm
(16)えだまめ 10ppm
(17)うめ 10ppm
(18)その他のハーブ 40ppm
(19)魚介類 2ppm


【意見8-3】全体的に残留基準が高すぎる。もっと低値にすべきである。
  [理由]TMDIの対ADI比が、幼小児で66.3%と高い。特に、ホウレンソウ、
     レタスのTMDIへの寄与率が高い。

以上<