■原体 分析方法など  201912180000956905 https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003005&Mode=0 https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000194648 【意見1】フルピリミンを原体とする製剤は5剤登録されているが、登録に際して提出された毒性試験等に用いられた原体の純度及び、これらに含まれている不純物名を明らかにした上、当該基準(原体純度96.0%以上)の妥当性を論議すべきである。  また、農薬評価書には、原体混在物 マル番号2、マル番号3で、ラットの急性経口毒性試験及び復帰突然変異試験が実施されているが、化学物質名を明らかすべきである。 【意見2】インダノファンを原体として含む製剤は14剤登録されているが、登録に際して提出された毒性試験等に用いられた原体の純度及び、これらに含まれているIP―ジオールほかの不純物名を明らかにした上、当該基準(原体純度96.0%以上、IP―ジオール1.0%以下)の妥当性を論議すべきである。  ちなみに、IP―ジオールは、インダノファンの主要代謝物であり、作物中や水、土壌などにも検出され、ラット 急性毒性試験も実施され、染色体異常試験において陽性であった。また、ラットにおける胎盤透過性、乳汁及び乳児移行性試験では、胎児や乳児への移行も確認されている。  さらに、血液凝固阻害作用を有することも推察された上、28 日間亜急性毒性試験などから、原体そのものより、毒性が強いこともあきらになっている。 【意見3】ベンフレセートを原体として含む製剤は26剤登録されているが、登録に際して提出された毒性試験等に用いられた原体の純度及び、これらに含まれている不純物名を明らかにした上、当該基準(原体純度97.0%以上)の妥当性を論議すべきである。  ちなみに、農薬評価書に記載されている原体混在物Gは、復帰突然変異試験が陰性となっているが、その他は不明である。 【意見4】インピルフルキサムを原体として含む製剤は2剤登録されているが、登録に際して提出された毒性試験等に用いられた原体の純度及び、これらに含まれている不純物名を明らかにした上、当該基準(原体純度95.0%以上)の妥当性を論議すべきである。  ちなみに、農薬評価書に記載されている原体の代謝物・分解物は20種であり、これらが、原体混在物としてどの程度含有されているか不明である。 【意見5】オキサジアゾンを原体として含む製剤は6剤登録されているが、登録に際して提出された毒性試験等に用いられた原体の純度及び、これらに含まれている不純物名を明らかにした上、当該基準(原体純度98.0%以上、DIA0.04%以下)の妥当性を論議すべきである。  ちなみに、オキサジアゾンの農薬評価書には、化学物質名不明の原体混在物7種が記載されている。  オキサジアゾンの原体(95.9%)及び純品(99.8%)の遺伝毒性試験では、前者で 復帰変異を誘発されたとある。また、原体混在物 9で、で陽性であったとされている。  この混在物がDIAか、別の化学物質であるかを明らかにされたい。 【意見6】オキサジアルギルを原体として含む製剤は7剤登録されているが、登録に際して提出された毒性試験等に用いられた原体の純度及び、これらに含まれている不純物名を明らかにした上、当該基準(原体純度98.0%以上)の妥当性を論議すべきである。  ちなみに、農薬評価書にあがっている原体の代謝物・分解物は12種であり、これらが、原体混在物としてどの程度含有されているか不明である。