その1 「フロニカミドの食品健康影響評価」意見募集担当 御中 文字数制限のため、3分割して投稿する 【意見1】ADIを0.073mg/kg体重/日とすることに反対である。もっと低値にすべきである。   [理由]1、ラットの2年間慢性毒性/発がん性併合試験試験での無毒性量7.32 mg/kg 体重/日を根拠にしているが、EUのEFSAでは、ウサギの強制経口発生毒性試験での無毒性量2.5 mg/kg 体重/日を根拠にし、ADI 0.025mg/kg体重/日としている。APVMAの評価もEFSAと同じである。   2、    2、マウスを用いた発がん性試験において、肺腫瘍の発生頻度増加が認められている。発生機序は遺伝毒性メカニズムとは考えられないとしているが、他の発がん性物質との複合作用やガン患者への影響を考えると、このような農薬は、出来るだけその摂取を減らすべきである。   【意見2】につづく :その2 【意見2】ARfDを 一般で3 mg/kg体重。妊婦又は妊娠している可能性のある女性で1 mg/kg 体重とすることに反対である。もっと低値にすべきである。   [理由]1、一般区分では、ラットの単回強制経口急性神経毒性試験の無毒性量300 mg/kg体重根拠にし、妊婦区分では、ラットの強制経口発生毒性試験の無毒性量100 mg/kg 体重/日を根拠にしているが、EUのEFSAでは、ウサギの強制経口発生毒性試験での無毒性量2.5 mg/kg 体重/日を根拠にし、ARfD 0.025mg/kg体重/日としている。   2、食品安全委員会は、ウサギの発生毒性試験での無毒性量は、母動物で 7.5 mg/kg 体重/日、胎児で25 mg/kg 体重/日としているが、EFSAの試験では、2.5 mg/kg 体重/日であり、無毒性量に10倍の違いがある。   3、ラットの発生毒性試験では、胎仔に頚肋骨の発現頻度増が認められている。発達神経毒性や発達免疫毒性についても、検討すべきである。   【意見3】につづく :その3 【意見3】フロニカミドの経気毒性試験がすくない。散布地周辺での、フロニカやフロニカを含む浮遊微粒子などの吸入によるヒトの健康への影響を考慮すべきである。   [理由]1、吸入毒性について、評価書では、未公表のラットの急性吸入毒性試験しか検討されていない。    2、フロニカミド製剤のひとつウララDF剤は、ウメのプラムポックスウイルス(ppv)対策として、ウイルスを媒介するとされるアブラムシ駆除に用いられる。たとえば、東京都青梅市では、感染予防として、公園、公共施設、一般家庭にある梅等の宿主樹木に、なかば、強制的に同剤を散布しており、吸入による住民への影響が懸念される。    3、ガン発症者や妊婦が吸入した場合のリスクが評価がなされていない。 以上