「送られなかった手紙」東京特別公演お茶会
2004年2月15日(日)


<匿名希望さんのレポートです>


「 」内が天勢くんの言葉、――の後に続くのが司会の方の言葉です。
(※発言内容は趣旨は変わらない程度に編集してありますので、あらかじめご了承ください)

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 天勢くんが早めに到着とのことで、予定よりも少々早めの開始となりました。エンカレッジコンサートで歌った「ジュテーム」のしっとりした歌声をBGMに天勢くん入場。
 白いシンプルなシャツの襟を立て、インナーに黄色いタートルのセーター。ボトムはジーンズで、デニム地に黄色いスパンコールで特大千鳥格子のモチーフが施されているタイトミニを重ね履き。モノトーンが多い天勢くんですが、元気で明るい黄色がキュートで、とてもお似合いでした。髪は、赤味掛かった明るい栗毛。イヴァンくんがセンターパーツのせいか、センターで軽く左右に流したス華やかなタイルで、お顔の美しさがパッと引き立っておいででした。

■ 乾杯の言葉

──天勢くん、2回公演お疲れ様でした。まず乾杯をしたいと思いますので、一言お願いします。

「一言っていうか、すごい今のBGM、すっごい疲れが倍増しました(会場笑)」
(すごくアンニュイな曲調だったので)

──いや、皆さん盛り上がったと思うんですが。

「すばらしい選曲でした。ありがとうございました(笑)。というのは置いといて、今日は、お忙しい中を「送られなかった手紙」のお茶会においでいただきまして、ありがとうございます。短い時間ですが、皆さんで盛り上がって行きたいと思いますので、楽しんで帰って下さい。では、カンパーイ♪」

■ 公演についてのお話

──お芝居のここぞという見所を教えてください。

「今回は、とにかくお芝居にしてはダンスがすごい激しいというか多いので、そこを見ていただけたらいいなと思います。まず登場のシーンから、臙脂の……なんですか、「割ぽう着」みたいな……割ぽう着じゃないか(笑)、見たら絶対そう見えます。のようなのを着てるところから激しいのと、あとはそうですね、役ではなくって踊ってるところなんですけど、ジプシーとヒトロフカのところのダンスが、とても踊っていて気持ちがいいので、そのあたりを見つつ、一生懸命芝居をしているイヴァンくんを見ていただけると。結局全部でした。はい(笑)」

──たくさんのダンス場面がありますが、どのダンスが一番お好きですか。

「そうですねぇ、んーとぉ、んー、そうだなぁ、「ヒトロフカ」。2幕の「ヒトロフカ」の踊りとか、結構やってて気持ちいいかな。後ろにみんなが集まってて、バーって広がるところとか、やっていても気持ちがいいですね」

──体力的には激しいダンスが盛りだくさんですが、天勢くんは大丈夫ですか。

「はい。あのぉ、元気だけが取り柄なので(笑)。お稽古中はかなり、突然ハードな動きをしたので、筋肉痛っていうかなんか人生最大の筋肉痛みたいになっちゃったんですけど、恐ろしいもので慣れました(笑)。慣れて、でも今回の激しい踊りを踊るために、今までにウォーミングアップになかったメニューを組み込みまして、あんまり体力を使うことは好きではなくて、ゴロゴロ転がってるだけのウォーミングアップだったんですが、今回は、腹筋とスクワット、ちょっと足してみました。数回程度しかしません(笑)。気休め(笑)」

──モリモリ食べて、がんばってください。

「はい(笑)」

──ところで今、風邪が流行っていますが天勢くんは大丈夫ですよね。

「大丈夫でぇす。ヤバイぐらい大丈夫です(笑)」(会場笑)

──はい、がんばってください(笑)。いろんな衣裳をお召しですが、お気に入りのお衣裳はありますか。

「割と私の着させていただいているお衣裳は、緑とか紫とかピンクとか、ちょっとなんていうんでしょう、遊び人風だとみんなは言うんですけどね。紫も好きなんですけど、緑のあのお衣裳は『仮面のロマネスク』の──『仮面のロマネスク』で使ったお衣裳が多いんですよ、男役さんは──そのときに、夢輝さんが着ていらっしゃったお衣裳なんですよ。それで、初舞台のときには新人公演でずっとお世話になった夢輝さんのお衣裳が突然出てきたので、とてもなんかいろいろ思い出しながら、着させていただいてます」

──(ドミトリーの)親友という役柄ですが、どんな親友ですか。苦労した点はありましたか。

「苦労というか、そうですね、結構あのぉ、3人──壮さん含めて4人いつも仲良しで、同じ思想でいるという親友の役なんですけど、みんなが一緒に見えてしまうと、一番なんかそれをこうどうやってそれぞれのキャラクタを出しつつ、それぞれ違うんだけど目指すものはひとつで、ドミトリーのことを尊敬していてというそういう部分を出していくのが、結構三つ子みたいになっちゃうとアレなんで、はい(笑)。お稽古中は話し合って苦労しました。はい」

──会場からの質問です。「天勢さんがもし古い手紙を見つけたらどうしますか?」
(1)送り先を探し出して届ける。
(2)見なかった振りをしてそっとしまっておく。
(3)焼く、または捨てる。(会場笑)

「ええーーーっ……。あの、(1)はありえないですよね。面倒くさいったらありゃしない(笑)(会場笑)。でもぉ、えぇ、どうだろう。読んじゃうかな。とりあえず読んじゃってぇ、ふ〜んって感じで見なかったことにする(笑)」

■ 公演以外のお話

──NHKの「初笑い浪速一座」にご出演なさったお話についてお聞かせください。元旦から天勢くんのお姿を拝見することが出来ましたが、天勢くんはご自宅に戻ってからビデオでご覧になりましたか。

「ご覧になってないです」

──あら。

「一度も。はい」

──あ、そうなんですか。

「はい」

──結構すごい天勢くんが映ってたんですけど。

「らしいですね。樹里さんの後ろをチョロチョロチョロチョロしていたらしいですね、話に聞きますと(笑)」

──はい。当日のハプニングとか面白エピソードがありましたらお聞かせ願えますか。

「ハプニングは特になかったんですけどぉ、すごい長い時間NHKホールにいなくちゃいけなくてぇ、上級生の方はちゃんとした楽屋を使ってたんですけど、私たちは体育館みたいなところに特設でテーブルとか鏡とかを付けてくださって、そこでお化粧してたんですけど、大阪城が見えるガラス張りの待合室みたいなところにテレビがあって、かなりみんなそこでゴロゴロしてましたね、テレビを見ながら。そーとーゴロゴロして(笑)、寝たり、お弁当食べたりしていたら、知らない間に出番が来ていたみたいな、いいのかそれで、みたいな(笑)。楽しかったです、でも。NHKホールにいても、ちゃんとお茶の間でゴロゴロ過ごせたぞっていう感じです、私的には、はい(笑)」

──黒燕尾のファントムの場面に出ましたが、前回のお茶会のときに、あの振りは速くて大変そうだとおっしゃっていましたが、実際いかがでしたか。

「本当に、まさか踊るとは思ってなくて(笑)、あれは見るもんですよねとか言って、踊ってるじゃないかみたいな(笑)(会場笑)。速かったですね。東京公演中にNHKでやるって決まってから、パイレーツの着替えかけみたいな姿でいつも袖で見て、見ながら踊ってたんですけど、絶対無理って思ったんですよ、ホンットにあまりにも速くて、解読不可能って(笑)。でも、藍エリナ先生に言ったら、『えっ、そんなん絶対テレビ見よ!間違ったら絶対天勢と思うわ!』とか言われてぇ、なのでぇ、必死で覚えました(笑)。でも、私はあまり、人を持ち上げるのが得意ではないんです。よく持ち上げられた方がいいんじゃないって言われます。で、相手が同期の澪うららだったんですけどぉ……、なんか『私が回す!』とか言ってぇ(笑)(会場笑)。笑いすぎです(笑)。想像して笑ってますね、みんなね(笑)。なんですけど、そうですね、リフトが一番大変だったかな。あとはホントにそんなに。踊ったらやっぱり黒燕尾で男役の総踊りとかは、出来てよかったなとか思いました」

──はい、ありがとうございます。ではお正月はNHKホールでお正月をまったり過ごされたということですね。他にはどんな過ごされ方をしましたか。

「お正月ですか。お正月はぁ、なにもしてなかったですね。ボーッとして終わりました」

──じゃ、まったり正月で。

「はい(笑)」

──続きまして、年末に発売されました「ヤングスターガイド」についてお聞かせください。まず、白を基調にしたお洋服を着ていらっしゃいましたが、どのようなイメージでそのお洋服をお選びになったんでしょうか。

あれは、テーマが最初から決められていて、私は、なんかあれはイメージした国があるんですよね、で、日本とか中国の人はすぐわかったと思うんですけど、私はなぜだかデンマーク。一番わかりにくい。でも、ま、デンマークにこだわらなくても、妖精をイメージした感じで、中性的な感じで撮りたいというテーマを与えられたので、ちょっと、あんな感じのにしてみました」

──どれもステキなお写真でしたが、お気に入りのお写真は特にはありますか。

「私が気に入っている写真ですか。私が、気に入っている……んとぉ、マジメに答えるとぉ(会場笑)、いつでもマジメに答えろっていう感じですよね(笑)、あの、なんか、床に座ってて、格子みたいなのの後ろにもたれて、陽が射してて、格子の影が床に映ってる写真が結構面白いなーと思って。あれは写してるときに、ポラみたいなのをすぐに見せてもらえるんですけど、あれはすごい面白かったですね。あとはなんか、私が鳥かご持ってる写真?『お前が入れよ』みたいな(会場笑)のは、面白かったです、はい(笑)」

──最近、雑誌や新聞で天勢くんの写真を見かけることが多いのですが、どれもステキだとの評判です。そこで、ステキに写真に写る秘訣が有りましたら教えてください。

「そんなんないですよ(笑)」(会場笑)

──なりきるとか、お化粧をこうした方がいいとか、そういうのありませんか。

「ええーーーっ……。いつも、特に無いですねぇ。あんまり……あんまり無いかな……(沈黙)」

──はい、あの、じゃ、天勢くんになりきればステキに写るということで、はい。次の写真撮影のときに天勢くんになりきっていただきたいと思います。

「すごい丸め込んだ感じ(笑)」

──天勢くんは、中日公演はご覧になられましたか。

「はい、観ました。面白かったぁ〜〜〜〜っ!」

──ご自分が出られていない雪組公演というのはいかがでしたか。

「あ〜あ〜あ〜、私が出てた公演の話?私は今、テレビの中で大騒ぎしてる自分を自分で見た恥ずかしさが蘇ってきちゃった(笑)」

──はい、いかがでしたか。

「あ、え、そのぉ、テレビ?テレビはもう、ホント恥ずかしかった。も、コムさんがね、『お願いだから付けないで付けないで付けないで〜〜〜』と思ったんですけど、もちろん付けますよね。で、ついたらウサン臭い芝居をしている私がいて、で、あのね、一番恥ずかしかったのは、隣が夏央小槇ちゃんだったんですよ、でね、小槇が、『ちぃさん出てきた出てきた』っていうから、『もう黙ってー(><)』とか言って、ちょっと低くなったんです、恥ずかしいから。そしたら、せっかく低くなってるのに、周りの観にいらしてる方たちが、『あの人よあの人よ(小声)』(会場笑)。お願い黙ってー、私をそっとしておいてーみたいな感じでしたね(笑)。コムさんはあんなニヒルな顔をして、ヴァンサンを演じながら、なんか私の心中を考えると『おっかしくておっかしくて』とかって言ってましたけど(笑)」

■ 記念撮影

■ ゲームコーナー

 天勢くんが各テーブル全てを回って、各テーブルの代表と天勢くんのゲーム対決。題して、「天勢くんと対決しましょう」。
  ・呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン−海賊ゲーム(黒ヒゲ危機一髪ゲームのミニチュア版)
  ・ビームシュワッチ
  ・あっちむいてホイ
  ・フラフラフラミンゴゲーム(目をつぶってどちらが長く立ち続けられるか)
  ・早口言葉
 などがありました。1〜4番テーブルまで、天勢くんがあっけなく連勝。勝ったテーブルには、天勢くんから小さなチョコレートがひとりひとりにプレゼント。しかし、あまりの天勢くんの勝率の高さに、残念賞ということで負けたテーブルにも全てチョコレートが配られました。

■ 抽選会

 サイン入り写真、公演チラシ、自分の持ち物にサインを入れてくれる権など。

■ 天勢くんへのプレゼント

 抽選で選ばれたゲスト代表の方から、天勢くんへ手渡し。

──それでは天勢くん、開けてくださいますか。

「ありがとうございます。怖いものが出てくるよぉ。なんだこれ。あっ!?なんですかこれ?!(巨大な手作り日本国パスポート)あっはっはっは!!!(中身を開いて大爆笑の天勢くん)なにこれ!!」

──どうぞ、皆さんに見せてください。(会場爆笑)

「なんでこの写真なの?よりによって(笑)。すっごいこれ、見えます?わかります?なんかこれ、(「GRAPH」の連載の)「Dr.天勢」の中の、じいさんと、なんかあの、水泳の監督?ビーバップみたいなやつと……でした。なんだこりゃ。おもしろい……(まじまじと写真を見つめる天勢くん)」

──そちらのパスポートでどこでも好きなときに、お時間の出来たときにどこでも好きなところへお出かけください。

「はい。どこへなりとも行かせていただきます(笑)」

──はい、捕まらないように、気をつけてください。

「はい。絶対捕まるよ、これ(笑)(会場爆笑)。すっごいヤバイ顔してるね、私」

──旅行券を、プレゼントいたします。

「ありがとうございました。ありがとうございます(会場拍手)。そーとー私、結構自分であきれ返ってる、今。こんな顔してたんだ。この、なんか、じいさん?」

──かなりステキな顔だと思います。

「(笑)。ありがとうございました」

■ 今後の予定とあいさつ

──それでは、今後の予定とごあいさつをお願いします。

「はい。えーと、今後の予定はですね、2月20日まで日本青年館で『送られなかった手紙』イヴァン・プーシチンとして、思い切り頑張りたいと思います。あと1週間も無いですけど、また何度もいらしてください。その後はすぐにお稽古が始まってしまうんですが、2月23日から大劇場公演のお稽古に入ります。宝塚までぜひぜひ会いにいらしてください。その後は、大劇場に出演したします。その後は、その後はですね、ちょっと先過ぎてわかりませんが(笑)、はい」

──風邪に気をつけて、千秋楽までがんばってください。

「はい」

■ 歌のプレゼント

 今回の「送られなかった手紙」の主題歌、「コーカサスの青い空」を歌いながら、会場の中をゆっくりと歩いてくださいました。

 最後は、出口のところでひとりひとりと握手してお見送り。いつもよりも短めのお茶会でしたが、通常のプログラムをこなし、初日から休演者続出のハードな公演で誰よりもお疲れなはずなのに、そぶりは一切見せずにファンに気を遣って一生懸命盛り上げようとしてくれる姿に、改めて天勢くんのタカラジェンヌとしての意識の高さと、素の優しさを感じたひと時でした。