『アメリカン・パイ』お茶会 2003年6月15日inエスプリホール
<すももさんのレポートです>
「」内の言葉が天勢さんの言葉、――のあとに続くのが司会者の言葉です。 ■ご挨拶&乾杯 ■公演のお話 「全然関係ないけどね。すみません、何の話?」 ――まだご覧になられてない方がすごくたくさんいらっしゃるはずなんですよ。 「まだ始まったばっかりだもんね」 ――なので・・・ざっとでいいんですけど 「ざっと?・・・えっとね、えっと・・・わりと悲しい話。これからご覧になる方はハンカチを必ず持ってきてください。って全然あらすじじゃないですね、これ」 ――じゃ、質問形式でさせていただきたいと思います。貴城けいさん演じるグラン・パというお役との絡み方というか、どういう設定で出会われたりされるんでしょうか? 「一応私のこの役は原作ではもっと年配の、見るからに大先生という感じの絵が書かれているんですけど、この話の中では、キーポイントとなる重要な役どころで、私はお医者さんなんですけど、マイアミにバカンスに行ってる最中の、この物語は夏休みの始まってから終わりまでの一ヶ月くらいの話なんですね。私はその間マイアミにバカンスに行ってるんですけども、そこで、えっと・・・そこで会うんですよ。」 ――ばったり? 「そう、ばったり。ホテルを探してるところにリューが、リューって山科愛ちゃんの女の子、がぶつかって。で、道を教えてもらうんですよ」(内容が分かるようで分からない天勢さんの解説に会場からは笑いが)「だって難しいんだよ。説明しだすときっとお茶会全部終わっちゃうよ」 ――そうですね。是非ご覧頂いて・・・山科愛ちゃん演じるリューという子とはもともと知り合いのお医者様なんですよね? 「そうなんですよ。彼女は不治の病なんですけど、私が一応名医なもんですからね(会場笑)一応そういうことなんですよ?それで、「娘を治してください」と呼ばれて、この物語の一年前に彼女を診るんですよ。でも彼女は、私が診に来たときはそれまでにさんざん色んなお医者様にかかってて、自分は死んじゃうというのが分かっていて、失踪していなくなっちゃうんですよ。それから彼女を探しつつ、気にかかりつつ、仕事をしてるんですけど。彼女と再会するのは、9ヶ月ぶりくらいにマイアミの海岸で、ある少年とぶつかるんですね。ホテル探しながら歩いてると。で、それが実は9ヶ月前に自分が診た女の子だった、というところから、実はリューは不治の病で最後には死んじゃうんだよっていうふうに物語が進んでいくんですよ」 ――観た気になりましたね。こちらの方はさきほどおっしゃったように漫画が原作なんですけど何回くらいお読みになられたでしょうか? 「えっと、最初にまず読んで、お稽古中に・・・けっこう漫画を読まれた方はそう思われていると思うんですけど、吹き出しがそのまま台詞になっていたりするので、チョコチョコ読み返しましたね」 ――ご覧になった方の質問で、舞台では眼鏡をかけていらっしゃるんですよね?違和感ありませんか?とのことなんですけど。 「ありますよ。私はけっこう目はいいんですね、普段。だからコンタクトも眼鏡もしないので。このへんが(目と目の間を指して)うわーってかんじ。で、自分の目が寄り目になっているのではないかという錯覚に陥りますね。それと、あと、客席からは遠くてきっと分からないと思うんですけど。レンズを抜いているんですよね。反射しちゃうから。まつげが、フレームからまつげが出てるんですよ。かなり気持ち悪いです」 ――そうですね。舞台化粧の上からですものね。 「でも、そういうところはチェックしないようにしてください」 ――これもご覧になった方からなんですけど・・・マイアミでスーツ姿で熱くないですか?ということなんですけども。 「そうなんですよね。マイアミにバカンスで来ているわりにずっと三つ揃えなんですよね。鞄の中には、こう、包帯と消毒液がいつも入ってるしね。重要書類も常に持ち歩いてるしね。なんかこう、仕事人間ということでね・・・いいですかね。熱いですよ、でも。でも、お父さんとお母さんは舞台稽古では、いくらフランスが、ボルドーが寒いからってコート着てきちゃって。それはあんまりだろうということで手に持つようになったんですけど。でも、私的には壮さんのジャクスンはマイアミに住んでるくせに、くせにですよ!タートルのセーター着てるんですよ(会場爆笑)。本当ありえないですよね」 ――それぞれの役で崩さないいでたちがあるのでは、と。 「着こなす上でのポイント?というか、わりと雪組はスーツ物をやることが少なくて。なので、お父さんみたいにならないようにしないと。でも今日は父の日だから、浜辺の子供たちにちょっとだけ感謝された(会場笑)。何もしてないんですけどね。お衣装部さんに帰るといつも『お風呂沸いてますよ』とか言われちゃう(会場爆笑)。」 ――ではこれからご覧になる方も今日のお話を踏まえて楽しんで観ていただければ・・・(会場笑) 「踏まえてって・・・すごい真面目な場面なのに、私がはけたあと『お風呂沸いてますよ』とか言われちゃうとか」 ――や、あの、お風呂のことではなくて、さきほどお伺いしたような 「あ、あらすじ?」 ――あらすじをふまえて、ご覧になっていただけると・・・ま、いろんな意味で楽しんでご覧になっていただきたいと思います。 ■ゲームその1 インスピレーションゲーム。テーブルごとにひらめいた回答が天勢さんと一緒だったら1ポイント(例:あたまに「き」のつく甘いもの→キャンディ、キャラメルなど)というルールでした。天勢さんがどんな答えを出すか想像しながら、会場一体となって楽しめました。 ■記念撮影 テーブルごとに記念撮影でした。 ■質問コーナー ――TCAスペシャルについて伺いたいのですが。天勢君にとっては久しぶりのTCAご出演だったんですけども。前回出演された時はまだまだ下級生といった感じで… 「そうですね。三年前くらい?雪組は参加できないことが多かったんですよね、時期的に」 ――久しぶりのTCAはいかがでしたか? 「すごい楽しかったです。あの、たくさんの方に見ていただけなかったのがちょっと残念ですけどね、三回しかないから。でも、すごい楽しくて。同期は少なかったんですけど、愛音羽麗ちゃんと紫城るいちゃんと。すごい色んなメンバーと一緒にできて、普段お稽古場で見れない上級生の方の歌ってらっしゃる姿とかをすごい近くで見させていただいて勉強にもなったし、すごい楽しかったです。」 ――組がえとか、その何年間の中であったので、トウコさんとか、近いところでしぃちゃんさんとか、久しぶりにどうでしたか?共演して。でもご一緒の場面はあまりなかったんですよね。 「そうですね、なんか今回は組ごとが多かったので、今度はもっと色んな組の方と入り混じってできたらもっと楽しいのではないかなと」 ――ご覧になった方は少ないと思うんですけども、新公でやられた坂本竜馬を少しですがやられたわけですが、あの当時のことを思い出したりまではしなかったですか? 「思い出しましたよ。けっこう雪組は新人公演でやったことのあるものをさせていただくのが多かったので。思い出して、すごい懐かしかったです。かしげさんの仮面のロマネスクとか、初舞台の作品だったのでいろいろ思い出して…」 ――全然話は飛ぶのですけども、東京公演中に雪組の組本が発売になられて、おひとりで写られているお写真も音月桂ちゃんと写っているお写真も評判がよかったのですけども… 「あ、なんちゃってジャニーズ?」 ――撮影の時、ああいう感じで音月さんと撮られたような写真はあまりなかったと思うんですけど、あれはどういう設定で撮影されたのですか? 「あれは、CSに入ってらっしゃる方はあれの撮影風景?を30分くらいの番組やっていたようなんですけど。あれはですね、一応編集のお姉さんがこういう感じで撮りたいんですけどって、本当にジャニーズの長瀬君と誰かがああいう感じで写ってる写真を見本で持ってこられて、こういう感じでお願いしますと言われて、撮りました」 ――ああいうのを劇団からスチールとかで発売されるとファンの方は嬉しいのではないかと思うんですけど。 「(笑)」 ■ゲームその2 近似値クイズ。問題の答えに一番近い数字を当てたテーブルが1ポイント。天勢さんがテーブルを一つ一つ廻って各テーブルの回答に貢献していきます。意外と難しい問題が続き、天勢さんも頭を悩ませながら答えを出していました。天勢さんは、今年の『おとめ』に載っている天勢くんの同期の数は?という問題にはさすがに正解!でも、今回のバウの全出演者数は?という問題には不正解(しかも3、4人分の誤差)。あれー?というかんじでとしきりに首をかしげていらっしゃいました(笑) ――バウホールというのは大劇と比べるとすごく小さいですが、演じられて違いますか?大劇とは。 「全然違いますね。銀橋とか、オケボックスがないとすごい近いですしね。けど今回は、ショー部分がほとんどないので、お芝居の時は暗くて、せっかく近いのに皆さんの顔が見れなくて残念ですけどね」 ■抽選会 オフで行った旅行の写真をポストカードにしたものにサインをいれたもの。 ■天勢さんへのプレゼント 今回のプレゼントも旅行券。 ――お正月の大劇場公演から東京公演まで少しお休みがあったんですけども、どちらかにいかれたんですか? 「はい。イタリアとフランスのほうに行ってきました。さきほどのポストカードはそのときのものですね。ベニスとフィレンツェとパリです」 ■質問コーナー ――残りの時間で質問を、単刀直入にお伺いしますので一言で答えていただいて結構です。天勢くんが今気に入ってる色は? 「色?単刀直入に?」 ――いえ、普通に答えていただいて結構です 「普通に?そうですね、今はピンク!」 ――CSかなにかで見させていただいたのですが、バウのお稽古中にピンクのシャツを着ていらっしゃるのが映っていたのですが、多いんですか?お稽古着とか… 「全然」(←きっぱり即答)(会場爆笑)「たまたま」 ――最近よく聴く音楽は? 「最近よく聴く音楽〜。えーとなんだろうなぁ…あ、なんか、なんで私にそれをくださったのか分からないんですけど、『アイーダ』のねミュージカルのCDを頂いて、なんででしょうね〜、聴かせていただいています」 ――必ず見ているテレビ番組は?お稽古とかあってあまり見れないですかね。 「結構あるんですよ。えーとね、あの今ドラマは見れるのは見てます。題名が全部分からないんですよ。本当、題名がやばいくらい出てこない。でも、今やっているドラマはいろいろ見てますね」 ――ちょっと時期はずれなんですけど、おでんダネのなかで好きなものは? 「もちいり巾着!即答」 ――ある日客席が全員男性だったらどうしますか? 「え?ふつうにやるよ。ふつうに。」(会場爆笑) ――緞帳が開いた瞬間とかは別に… 「ああ、何の貸切だろうなぁって」 ――なるほど。バレンタイン貸切とかはありましたけどね。この間の公演中に。 「えっと、あの〜(もぐるようなジェスチャー)」(会場前方席の人達が「(スキューバ)ダイビング?」と声に出して言っていたら)「そうそう、それ」 ――ちょっとでも潜ったことがあるんですか? 「ない」(←またしても即答に会場爆笑) ――海がお好きなんですか? 「はい」 ――日本語以外にもう一ヶ国語しゃべるとしたら何語がしゃべりたいですか? 「英語。今ね、ご覧になった方は分かってくださると思うんですけども、わりと私開演してから45分くらい出てこないんですね。で、その間いろいろやってるんですけども、役のことをやってるんですけども、ちょっと時間が余ったりしちゃうときはですね、ベラベラブックを頑張って覚えているんですよ。でもね、あれはセクションが分かれてるんですよ。で、今やっと第2セクション目くらいまで進んだんですよ。今日また第1セクションに戻ったの。かなり忘れててへこんだ。全然進まない。でも頑張っていますよ」 ――あんこと生クリーム 「んー。それはすごい難しい選択ですね」 ――甘いもの好きですものね 「大好きですけど、今の気分は、今の気分でいくと、あんこかな。今日のところは」 ――旅行に必ずもって行くものってありますか? 「旅行に必ず持って行くもの?うーん胃薬?」 ――そうですか 「各地でたいがい食べるから」 ――睡眠時間は、けっこうみなさん遅くまでお稽古されててわりと入りとか早かったりするんですけど、だいたいどのくらいですか? 「う〜んそうですね。5、6時間くらいですかね。本当はもう少し寝たいんですけどね。だいたいそのくらいかな?平均して」 ――待ち合わせ何分くらい待てますか? 「ん?私が待てる時間?けっこうその人くるまで待ってますよ。でも自分が人を待たせることの方が多いからね」(会場笑) ――起きてからおうちを出発するまで長い時間かかりますか? 「ぜんぜん。なるべく長く寝ていたいので、家を出ないといけない、逆算して、最低これだけは絶対無いと駄目だよって時間ぎりぎりまで寝てます。ひどい時は起きて10分とかで家を出るんですよ」 ――ベットに入ってから何分くらいで眠りにつきますか? 「知らない間に寝てる。ベッドじゃないところでも寝てる。気付いたら寝てる」 ■天勢さんから歌のプレゼント 「今日は、『僕は君を連れて行く』SMAPの歌なんですけども。公演の歌を、と言っていただく声が多かったんですけども、今回はまだ早くて、ご存じない方もいらっしゃるかなと思って、この歌を歌わせていただきます。」 ■今後の予定と最後の挨拶 「本当にいつもなんですけども、私のほうが楽しませていただいて、あっという間に終わってしまいました。まだ始まったところですが、6月23日までバウホールで、そして、そのあと日本青年館で7月4日までウィースバードというお医者様の役を頑張って演じたいと思います。そのあとは7月の15日が集合日で大劇場公演のお稽古に入ります。8月号のグラフ、かな?におすすめの写真を紹介するコーナーにかなり楽しい写真を載せたので楽しみに見てください。それと、8月号の歌劇に初ポートを載せていただくことになりました。以上!」 ――はい。以上ということで。みなさんこれからも応援よろしくお願いします。 「ありがとうございました〜」 |