司会「こんにちは、名古屋にようこそ〜立樹さんは去年に引き続いてのこの催しの参加ということで懐かしいのではないですか?」
立樹「毎年一回は必ず名古屋の方に来ている感じですね」
司会「今日もお会いするのを楽しみにしていました。四階まで吹き抜けなのでね、皆さん乗り出しすぎて落ちないように」
ここで二人とも上のほうまで見上げて手を振っていらっしゃいました。
司会「そして、天勢いづるさんは…天勢さんはこのオルガン広場は初めてでいらっしゃいますよね」
天勢「はい、そうです。はじめ…まして」
司会「今日は色々なお話を聞かせていただこうと思っています」
立・天「「よろしくお願いします」」
司会「お二人はお正月から始まりました大劇場公演を終えられて間もないということで、まだ疲れも取れていらっしゃらないのではないでしょうか?」
立樹「そうですね…でもだいぶとれました」
司会「正月から公演するということはどうですか?」
立樹「そうですね。舞台人としては正月から公演をさせていただくということは本当に最高に幸せなことなので。感謝して毎日やっておりました。」
司会「観にいらっしゃるお客様だって本当に正月から楽しみにしていらっしゃいますからねぇ。でも、暮れにリハーサルをして当日はいきなり本番だったということで大変でしたよね」立樹「そうなんですよ。いつも初日の日というのは朝に舞台稽古を済ませてから初日を迎えるんですけど。しかも前日がお休みだったんですよ。いつも以上に日本物で踊りから始まるのですがお扇子の手がふるふるふるえちゃって」
司会「立樹さんって緊張されるんですか?」
立樹「見えないらしいんですけどすごく緊張するんです。私」
司会「すごく落ち着いてらっしゃるように見えますよ。天勢さんはいかがですか?」
天勢「私も緊張します。するんですけど私もあんまり見えないみたいで」
司会「でも、新進女優っていいますか…宝塚ですからなんというか分からないんですけれども期待の新人ということで、あ、でももう6年目でいらっしゃるんですよね」
天勢「はい」
司会「あ、新人とは言いませんね。中堅?6年目でいらっしゃいますから、すっかり宝塚にも慣れて…」
立樹「慣れるというのはなかなか難しくて」
司会「どういうことなんですか?それは」
立樹「学年があがるにつれて舞台の怖さも知りますし、大きい役を頂けば頂くほど責任感というかそういうものも必要になりますので、慣れるということはないですね」
司会「6年目となると新しい子達もいっぱい入ってきて、わりとこう、引っ張っていくような立場になりつつあるということで」
天勢「そうですね。今までは立樹さんとか、上級生に教えていただくことばっかりだったのですが、気づいたら教えていただきながら自分たちも色々教えてあげたりしなくてはいけないなと。最近…ちょっと遅いかもしれないんですけど、気づいて、頑張っていかなければな、と思っています」
司会「そしてそんな子達もさらに引っ張っていかなくてはならない立樹さんですけれども」
立樹「(笑)」
司会「初主演の舞台が去年の11月おありになったようで」
立樹「バウホールでさせていただきまして。このあいだこちらにうかがわせて頂いた時に主演をさせていただきます、という報告をさせていただいたと思うんですけど」
司会「(会場に向かって)この中にご覧になった方いらっしゃいます?」
手を上げる人がちらほら。やがて拍手に
司会「いかがでした?立樹さん」
立樹「どきっ…あの〜すごいコメディだったんですよ。難しかったです (会場に置いてあったマネキンに目を留めて)あの衣装『ホップスコッチ』の衣装ですよね」
司会「そうですか。じゃあ、立樹さんが着てらっしゃったお衣装ですか?男のほう」
立樹「男物のほう(笑)」
司会「そうだったんですか」
立樹「美しい方(マネキン)が着てらっしゃいますね(笑)」
司会「いかがでしたか?主演なさって」
立樹「そうですね。作品自体がコメディだったので自分が考えてた以上にすごい難しくて。毎日引き出しを増やすことで精一杯だった感じなんですけど、やはりなによりもまわりに支えてもらうっていうのが、気分を盛り立ててくれるっていうのがすごいよく分かって。そういう意味ではその思い出っていうのが宝物なんですよ」
司会「また一つ大きく成長されたみたいですね。ご覧になりました、天勢さん?」
天勢「はい。観させていただきました」
司会「どうでしたか?」
天勢「いつも組が一緒だと、客席から自分が一緒に舞台やっている仲間を見ることってないですけど、半分半分に分かれていて、私はバウホールじゃない方のチームだったので。コメディだったのですごく楽しくて笑ったり、すごい立樹さんとかが舞台に出てるので感動して泣いたり笑ったりで、すごくエネルギー消費しました」
司会「(笑)やっぱり自分の出てないときって他の公演をよく観に行ったりされるんですか?」天勢「そうですね。観たいなぁと思いますね」
司会「立樹さんもよくご覧になります?」
立樹「はい。観させていただいて、いいなぁと思うことはどうしてあういうふうにかっこよく見えるんだろうと思いながら」
司会「宝塚以外の舞台を観ることなどは?」
立樹「ついこの間京都劇場に『オペラ座の怪人』を観に行きました。良い舞台を見るっていうのは良いですよね。刺激があって」
司会「あんなこともこんなこともやってみたいなと夢は膨らむでしょうね」
立樹「そうですね。いろんなことに挑戦したいですね」
司会「あとお休みの日は観劇以外でどこかに出かけたりなどは?」
立樹「お休みですか?…(じっと天勢さんを見る)」
天勢「えっ、お休みですか?お休みはですね、私はたいてい昼まで寝ているんですけれども(会場笑/天勢さんは照れ笑い)はい」
司会「(笑)疲れますもんねぇ」
天勢「でも、一回は外の空気を吸うように、かならず出かけるようには心がけています」
司会「小さい頃はよくファミリーランドに遊びに行ったと聞きましたけど」
天勢「あ、はい。私は地元の宝塚出身なので、小さい頃は両親に連れられて歌劇も観たし、ファミリーランドもうろうろ徘徊してました」
立樹「ファミリーランドは今年の4月7日で終わってしまうんですよ。寂しいことに」
司会「そうなんですか。寂しいですね」
立樹「私たちは、音楽学校のときは遊びに行くっていったらファミリーランドだったので、すごい寂しいよね」
天勢「すごい寂しいです」
立樹「4月の1日から7日まで入園無料らしいですよ」
司会「あ、そうなんですか。最後ということで」
立樹「(天勢さんに)行こうね」
天勢「行きます。絶対ぜったい」
立樹「オールナイトとかするんでしょうかねぇ?って聞いてどうするんだろう…」
司会「ライトアップして、花火とかあげちゃったり?」
立樹「いえ、花火は8月に。花火大会はすごいですよ。宝塚はご覧になられた方はいらっしゃいます?あれって、曲と花火が合わせているんですよ。私知らなかったんですよ。素敵ですよね」
司会「そうですね。曲を楽しめて花火も見れるっていう」
天勢「花火大会用の音楽を、わざわざ作るっていう」
立樹「二日間限定の曲」
司会「作って、その曲に合わせて花火をあげるっていう。なるほど」
立樹「去年は私たちお稽古中で」
天勢「お稽古中だったんですけど、音しか聞こえなくて」
立樹「お稽古中が多いんですけども。ばんばんっていう音しか聞こえなくて『なってるのに〜』って」
天勢「そわそわしちゃって」
立樹「そう、『いかなきゃ〜』とかいって」
司会「行きたくなりますよね」
立樹「見えないのが寂しい」
天勢「花火って心が躍りますもんね」
司会「初詣とかはどこか行かれたんですか?」
天勢「今年は元日から公演だったので行けなかったのですけど。でも、行ける時は清荒神に」
司会「清荒神ってかまどの神様なんですって」
立樹「清荒神ですか?清荒神、今年も人がすごかったですね。私は中山寺の方に行くんですけど」
司会「中山寺も大きなお寺なんだそうですね」
立樹「下級生の子達が初詣に」
天勢「あ、えっとなんだっけ…?豆まき豆まき」
司会「節分のときですよね」
立樹「そうそう、節分のときに下級生の子達がばーって行ってやってるんで」
司会「袴とか着るんですかね」
天勢「なんか格好をするんですよ。お雛様みたいな格好」
立樹「行きたいなといっていたんですけど、私も豆まきしたい」
司会「ぱーんとぶつけそうですね。立樹さん」
立樹「『鬼は外〜』って」
司会「他に地元で行かれるところなどありますか」
立樹「私はアイアイパークやバラ園とかってあるんですけど、ガーデニングとか、お花がばーってあってすごい綺麗なんですよね。薔薇の咲く頃とか行きますと」
司会「タカラジェンヌらしいですね。『薔薇と立樹遥』っていいですね。」
立樹「綺麗なものを見るのがすごく好きなので」
司会「アイアイパークって言うのはどういうところなんですか?」
立樹「アイアイパークもガーデニングみたいな感じなんですけど、緑がいっぱいあって癒されます」
司会「ガーデニングがお好きなんですか?ひょっとして」
立樹「ガーデニングが好きで、緑が好きで、っていう感じですね」
司会「癒されますよね命あるものを見ると。天勢さんは?」
天勢「私は行ったことはないんですけど、いってみたいところがあるんですけれども、宝塚というと温泉が有名なんですよ。最近橋のたもとに宝塚温泉?というのができたんですよ。ガラス張りの建物で。すっごい行きたいんですよ。いつか…ちょっとまだ勇気がありません…」
司会「ちょっと様子を見ながら」
天勢「でも、温泉すごい好きなので行きたいんですけど。皆様はぜひ行かれてください」
司会「宝塚といえば皆さん歌劇でご存知とは思いますが、竹田温泉とか、色々な温泉がありますのでそちらの方にも足をのばしていただければ、タカラジェンヌにお会いできる機会もあるかもしれませんのでね。ぜひお越しください」
□サイン会□
会場に机と椅子がセッティングされ、直接その場で50枚のサインを仕上げて一人一人に渡していらっしゃいました。最後の人に渡し終えて、
司会「ありがとうございました。50枚もサインをしていただきましてありがとうございました。速いですね〜さらさらさらっと書いていただきましたけれどもね。お二人の名前は何か由来があるのでしょうけれども、どうやってお付けになったのですか?」
立樹「私は『立樹』の『樹』、『樹木』の『樹』が好きで、その『樹』を使って考えようと思って。こうなりました」
司会「は〜やっぱり草木がね。お花などが好きでいらっしゃるから。普通の『木』に比べてきく育つってイメージがありますものね」
立樹「あの〜テレビですっごく大きな樹があるじゃないですか」
司会「あのCMの?」
立樹「はい。『♪この〜木何の木』の。あれ、大好きなんですよ」
司会「大きな樹のように…」
立樹「あれ本当にあるんですよね。見に行きたいなと」
司会「なるほどねぇ。そういう気持ちを込めてつけたと。天勢さんは?」
天勢「はい。私は画数。赤ちゃんの名前をつける名づけ辞典みたいなのを見ながら、両親と考えました。」
司会「これはどういう意味があるのですか?」
天勢「意味は…あの付ける時とかはとくに無くて、『あませ』の『せ』が最初さんずいの『瀬』だったんですよ。提出の前日まで。で、画数を合わせてたんですけど。前日確認で、家族3人でもう一回数えていたんですよ。そしたら数え間違っていて、(会場爆笑)その数ってすっごく悪い数で。夜中にどうしよう〜もう他の名前考えらんないし、さんずいの『瀬』を変えなきゃと夜中まで考えて、この『勢』があるじゃないか〜って。で、こうなりました」
司会「良かったですね。気がついて」
天勢「はい(にっこり)」
□写真撮影会□
司会「最後になりましたがこのあと東京宝塚大劇場におきまして3月28日から行われます『春麗の淡き光に』『Joyful!!』という二本立ての公演について何か見所などを語ってください」
立樹「お芝居の方では鬼童丸というのをさせていただいていまして、ショーではいろいろな場面に出させて頂いておりますので、どの場面も見ていただきたいのですが、ドラム缶の場面…あるんですよ。そこがすごく好きなので。そして私事ですがこの東京公演で雪組生として出るのは最後となりまして、そのあと星組のほうに組変えになりますので、前向きに精一杯頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします」
司会「皆さん期待されてますので頑張ってください。そして、天勢いづるさん」
天勢「はい。私もお芝居の中では四天王の一人をさせていただいています。ショーでは立樹さんと躍らせていただいている場面がございます」
立樹「そうなんですよ。女役やってるんですよ」
天勢「女役をさせていただいて、ミニスカートなんかをはいてみたりして躍らせていただいています。一所懸命ついていって頑張りたいと思います。お願いします」(会場拍手)
司会「スタイルいいですもんね。きっとミニスカートも似合われると思います。そんなことに期待して皆さん是非ご覧になっていただきたいと思います。本当に長い時間ありがとうございました」
立・天「「ありがとうございました」」
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