401(k)はどのような、組織で運営されているのだろうか、はじめに、概略を見ていきます。

ここでは、401(k)プランの最もシンプルな形で情報・お金のフローの原形を見ていきます。現実にはプランスポンサーの行う作業の大部分はアウトソースされているので、この様なシンプルな形態は無いと思われます。
企業はプランを加入者に提供する、と同時に、加入者がプランで運用できる口座を受託機関との間で、設定します。
従業員は運用口座の選択、拠出額の選択を自ら行い、プランスポンサーに申し出ます。
企業は従業員拠出金、企業拠出金を資産管理者へ送金し、同時に拠出金の内訳も資産管理者へ報告します。
資産管理者は、企業から拠出金と運用の指示(運用口座の指定)を受取り、運用結果を企業へ報告します。企業はその情報を元に、加入者に対して、加入者個別口座の報告者(インディビジュアル・ベネフィット・ステートメント)を提出します。このために、拠出、給付記録、資産残高、借入れ残などの会計記録(レコードキーピング)を行う必要があります。
プランスポンサーはこれ以外に
などの事務があり、現実問題として、これを全て、一企業で行うのは不可能に思われます。ではより現実的な姿をみていきましょう?

上の図を説明しますと
企業:
資産管理者:
資産の管理責任者です、通常は信託会社か信託銀行です、この場合は信託契約ですのでトラスティー(Trustee受託者)と呼ばれます。生命保険会社が受託者になる場合は団体年金契約によりますのでトラスティーとは呼ばれません。年金資産の管理だけでなく、従業員への貸付金の管理、20%所得税源泉徴収事務、プランスポンサーへの資産全体の報告が主な仕事です。
運用機関:
資産管理者からの指示(実際には加入者の指示)により資産を運用する、ミューチュアルファンド会社、証券会社、投資顧問業などです。
レコード・キーパー:
会計事務所、事務代行会社等が担当、過去の総拠出、個人別・運用口座別の資金移動・残高、運用実績から加入者個人へ個人別口座記録(インディビジュアル・ベネフィット・ステートメント)の作成・提出をします。
加入者:
加入者は大きく分けて従業員と退職従業員になります。拠出額の変更、運用口座の変更、借入れ・返済、給付金の請求と受入、またはダイレクトロールオーバーの指示などがあります。それ等の事務作業がすべて、プランスポンサー経由で受託機関が処理にあたります。
その他、税制適格テストなどは、レコードキーパーが行ったり、または年金コンサルタントが行ったりします。従業員教育についても、年金コンサルタント、ミューチュアルファンド会社ほか金融機関が行ったりします。
最近の傾向としては、レコード・キーパーも資産管理者も運用機関もすべてひとまとめにしてサービスするバンドリングサービスが主流になってきました。
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