1.リスク許容範囲
誰もが投資を考える時、できるだけ投資効果を最大にしようと考えると思います、そのためには前章で学んだように、最もリスクの高い投資を選択し、それが値上がりするまでじっくり待てば必ずプラスの投資効果は得られるようにみえます。しかしそのような事が可能でしょうか? もし、あなたが20歳で退職まで40年間の時間があるなら、その方法はかなり現実的だと思われますが、もしあと5年で退職する事になるのでしたら、これは大変大きなリスクのある、勝ち目の無い投資に思われます。
その外にも現実には様々な理由から、必ず成功するという投資はなく、少なからず、投資資金が失われるリスクは存在します。そのために、投資方針を立てる時は自分自身のリスクの許容範囲を考える事が大変大切な事となります。
投資方針には次の矛盾があります、まず、高い投資効果を狙って、最も高いリスクの投資を選択した場合に、高いリターンが得られる反面、投資資金を失う事も考えられます。また逆に、全てを安全資産に投資すると、より高いリターンを得る可能性を放棄する事にもなります、従ってどこまでのリスクに耐えられるかという事を予め知った上で、その範囲までリスクを負う事が合理的な投資アプローチといえます。
投資の許容範囲とはどのようなものか、これから見ていきましょう。
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●年齢 |
この場合年齢というより、あと何年で退職を迎えるかという事です、当然退職までの期間が長い方が許容力が高くなります。 |
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●収入者 |
これは、あなたの家庭で収入のある方が何人いるか?という事です、普通はあなただけか奥さんもかという事になります。あなたと奥さん二人とも収入があるほうがリスク許容力が高いといえます。 |
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●その他収入 |
副業や家賃収入など職業以外からの収入がある方が許容力があるといえます。 |
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●実践的投資知識 |
すでに、株式などの投資を行って、ある程度成果を収めている方の場合、知識が無い方より許容力があります。 |
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●性格 |
これは、リスクに対して積極的か消極的かという、性格の問題、ただし、この性格はリスクの許容範囲とは合理的な関係はなく、リスクへの態度が消極的な方はその戦略は避けた方が良いというぐらいの意味です。 |
2.アセットアロケーション
個々人のリスクの許容範囲に応じた具体的投資戦略が次に述べるアセットアロケーションである。はじめにリスクの少ないものから次第にリスクの大きなも投資対象のリストをつくります。
例えば
次に、許容範囲に応じて、様々なリスク商品を組み合わせる。
一例をあげると次のようになる。
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投資対象
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年代 |
20歳台 |
40歳台 |
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リスク |
低許容度 |
高許容度 |
低許容度 |
高許容度 |
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MMF |
20% |
0% |
30% |
0% |
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公社債ミューチュアルファンド |
10% |
20% |
40% |
20% |
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大企業ミューチュアルファンド |
50% |
30% |
20% |
40% |
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小企業ミューチュアルファンド |
20% |
50% |
10% |
40% |
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100% |
100% |
100% |
100% |
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上の図でも分かるように、まず年代層でわけて、若いほどリスク許容度が高いので、リスク性の高い商品へ重点を置く。次にその年代で、リスク許容度と投資性向(リスクに対して積極的か消極的か)をみて、リスク積極的またはリスク許容度が高いほど高リスク商品へ投資し、リスク消極的またはリスク許容度が低い場合は、低リスク商品を多く選択するようにしていく。