A-18:分散投資

    今回はリスクの対処方として代表的な方法である分散投資について述べて見ます。

    昔からよくいわれる「卵は1つのバスケットにすべてを入れるよりも多くのバスケットに分けて入れておくほうが安全である」というたとえがあります。1つのバスケットを落としても、他のバスケットの卵までは割れないで済むということです。 

    リスク商品に投資する場合も、この卵と同じようにひとつのリスクに全てを晒させないで、多くの種類のリスクに分散させたほうが安全だという考え方、これが分散投資です。 

    ポイントは大きく次の二つに集約できます。

    1. 分散投資でリスクを抑えるには、性格の異なった(リスクレベルまたはリスクの種類が異なった)商品や銘柄を組み合わせます。
    2. 同じ投資金額であればそれを1つの商品に集中させるよりも、いくつかの商品に分散させたほうが、資金全体としての投資リスクを低く抑えることができます。

     上記1.については例えば、株式だけのミューチュアルファンドに投資をするのではなく、株式型、債券型を組み合わせるように投資する。ちなみに401(k)の場合はリスクの種類から最低3種類の投資商品を用意しなければいけません。

     上記2.については、株式投資をする場合、いくつかの銘柄に分散させたほうが全体としてのリスクを小さくできます。例えば鉄鋼銘柄とハイテク銘柄など、株価の動きは銘柄によって異なるわけで、特に別の業界のいくつかの銘柄に分散しておけば、仮にある銘柄が値下がりしたとしても、他の銘柄が値上がりしていればその損失をカバーすることができる可能性があるわけです。

     ところで、リスクを回避するためには、リスクファクター(リスクの種類)の異なった商品を組み合わせなければ、あまり効果はありません、具体的には次の3っつが運用リスクと考えられます。

    1. 金利変動リスク
    2. 為替変動リスク
    3. 株式変動リスク

    つまり、できるだけこの3種類に分散する事が大切です。
    次にこの中の一つのリスク例えば、外貨預金や外債など外貨建て商品に投資する場合。 これら商品は確定した利息収入があると同時に、円安になれば為替差益を期待することもできます。しかし、円高になってしまえば為替差損を被るばかりか、元本割れさえもあります。

    この為替変動リスクを軽減させるためには、例えば一つの通貨に投資するのではなく、
    @値動きの異なる通貨(例えば、米ドルと独マルク・スイスフラン)に分散するとか、Aあるいは円高になれば収益が期待できる商品たとえば、円高・ドル安型のブル・ベア投信にも同時に投資すれば為替のリスクを相殺することもできます。

    このように分散投資には、同じ商品で銘柄を分散させる、商品自体を分散させる、投資する国を分散させるなど様々な方法があります。

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