A-17:リスクの種類

     

    確定拠出型プランである401(k)プランは、原則、従業員が自分のリスクで行う積立プランですが、現実にはどのようなリスクがあり、それに対してどのような対処法があるのでしょうか?

     

    リスクの種類

    1. 事業リスク(Business Risk):
    2. これは最も理解しやすいリスクです、すなわち、会社が倒産したり、または経営困難になってしまう事です。自社株のところで、解説いたしましたように、投資対象として、自社株を利用している場合は、倒産にあたっては、現在の収入と将来老後に受けるべき財産両方失ってしまいます。他社の投資対象の株であっても、同様に経営の問題で株価が影響を受けます。

    3. 金利リスク:
    4. 元本保証の安全な運用商品である預金についても、預金金利の変動というリスクがあります、加入者にとって、401(k)プランの開始から終了までを保証する長期金利というのはありえないわけですから、何年も先の運用益を正確に見積もる事は不可能であります。

    5. 市場リスク:
    6. 株式、債券などの市場性金融商品は、取引の需要と供給のバランスによって、上がりもすれば、下がりもします。これについては、元本の保証すらありません、通常の上がり下がりだけでなく、1987年のブラックマンデイのように、大幅かつ急激な値下がりが起こったり、あるいは逆に暴騰なども起こり得ます。

    7. インフレリスク:
    8. 長期に亙って、貯え、運用してきたお金も、インフレに会えば、急激にその価値を失います、そして、資本主義の社会では程度の差こそあれ、このインフレは当然発生するわけですから、将来の年金原資が、目減りする可能性も考慮に入れて、退職時の必要額を計算する事が大切になります。

     

    一般的に、小規模な会社は投資対象として最もリスクがあるといわれていますが、何十年もの間に、投資家に損をさせているわけではありません、現実は逆で非常に高い投資効果をもたらしています、例えば、1925年に1ドルで買えた株が1994年では$2842.77にもの価値になっています。これは大会社において同じものが$800.08にしかならない事を見ても、いかに小会社は成長性が高いかを示す指標であります。では、何が問題かというと、株価の価格変動が大きすぎるという事です。例えば1933年度は小会社の株価は年度末1.43倍になったのに、1937年度は年初価格の0.58倍まで下がっている。結局、小会社の株は、短期に見ると極めて価格変動のたかいリスクのある投資ですが、長期に見ると利幅の高い投資となるわけです。

    次にインフレーションについて考えてみましう、もし、あなたが現在30歳で60歳の退職時まで毎年3500ドルを株式型ミューチュアルファンドに投資したとすると、年率10%では60歳時に575,729ドル残高があるはずです、しかし、現実にはインフレがありますから、4%のインフレ率としてみると、60歳時では177,508ドルしか今の価値がありません。

    更に、現実的な考察をすると、インフレになれば、拠出負担も軽くなりますので、実際には、3500ドルの4%アップで拠出されますので、その結果60歳時での積立て分は名目828,604となり現在の購買力では255,499ドルの価値になります。

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