A15:コミッションと販売手数料

     

    ミューチュアルファンドは銀行預金などのリスク無し商品との大きな違いが二つあります。一つは文字どおり元本が割り込むリスクがある事、もう一つは投資するためにコストが掛かる事です。

    リスク無し商品はコストが差引かれた上で運用利回りが利息という形で表現されるためコストが投資家に見えませんが、リスク商品はコストが表面に出てきますので、これを考慮した上で、投資利回りを考えなければ正しい投資選択ができません。

    401(k)に使われているミューチュアルファンドも一般に販売されているものと同じ手数料が掛かります、では具体的にどのような手数料が掛かるか見ていきましょう。

    1. ミューチュアルファンドの費用

    ミューチュアルファンドの費用は(A)販売手数料と(B)運用手数料が掛かります。販売手数料はミューチュアルファンドを投資家の元へ届けるためにかかる費用で、会社型投信でクローズドエンド型は証券市場を通すため、必ず証券取引手数料が発生しますが、オープンエンド型つまりミューチュアルファンドでは販売手数料がかかる場合と掛からない場合があります。

    【販売手数料】

    (1)直販:ミューチュアルファンド会社がファンドを設定し、直接販売する場合は販売手数料(ロード)が掛かりません ノーロードファンド

    (2)公販:ミューチュアルファンド会社がファンドを設定し、第三者に販売してもらっている場合は、販売手数料が発生します。

    販売手数料の支払方式は、

    @フロントエンドロード(販売時手数料)
    取引のはじめに手数料を受取る方法、日本の投資信託販売の大半がこの方法、例えば
    1口10000円のファンドを購入した場合、500円の手数料がブローカーに支払われて

     

    9500円がファンドへ入金されます。ミューチュアルファンド会社が年率10%で運用したとすると、10450円となりますが、ここで運用手数料を1%とすると顧客の投資による果実は9500円の9%(=10%−1%)の855円となります。

    一年後の残高は9500円と855円の合計10355円となります。 

    Aバックエンドロード(解約時手数料)
    運用されている投資信託を解約する時に、出金される金額に応じて、手数料を支払う方式です。フロントエンドロードですと運用される資産が手数料を差引いた分少なくなって、運用効率を悪くさせるので、後に手数料を支払う方式が採用された。 

    B12b−1フィー(対残高手数料)
    ファンドの資産残高に対して課せられる手数料です。ミューチュアルファンド会社は販売経費が掛かっているため、資産の運用益を分配する前に、この費用を差引く事ができる、さらに差引いた費用からブローカー等へ販売手数料として払う。12b‐1フィーは毎年発生する、下の図は毎年0.75%のフィーが発生している様子です。 

    ロードと12b‐1手数料を組み合わせるケースもあります、この場合、ロードは入金時拠出金から支払われ、12b‐1手数料はファンド残高から支払われます。 

    12b-1Fee1940年投資会社法に基づき、SEC(証券取引委員会)が1980年にRule 12b-1として認可したものである。ロードも12b-1Feeもトータルでは受取る金額に差がでないように配慮されているが、12b-1は通常1%未満であるから、あまり早期の解約では、手数料をとりはぐれるので、解約時手数料をとる事になる。

     

    【運用手数料】

    これは、ミューチュアルファンドの運用会社が、徴収する運用報酬です、資産残高に比例するように計算され、運用収益から差引かれます。また、運用する投資対象によっても変わってきますが、おおむね資産残高の1%くらいです。

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