観戦日記、00.3.18 川崎F−鹿島

接戦するも連敗。

等々力陸上競技場、19:00K.O.

0−1
川崎 
0−0 鹿島
0−1


ハッピーサッカー計画は大成功。ホーム等々力は
フロンターレブルー一色に染まったのだが…。

 J1の舞台で初のホームゲームを迎えた川崎フロンターレ。この日は1万4千人の大観衆が等々力競技場に詰め掛けた。今年の川崎Fは「ハッピーサッカー」と題するテーマが掲げられており、ホームゲームではさまざまな催し物が開催される。今回はフロンターレはっぴが来場者に配られ、川崎Fサイドスタンドはサックスブルーで染まった。鹿島サポーターも大勢詰め掛け、ここ等々力はブルーとレッドに染まる。そんな中で試合は行われた。
 この日は鹿島のベベットが初出場。報道陣は川崎Fゴール裏に集まっていた。逆に鹿島ゴール裏は報道陣がほとんどいなかった。昨年まではここ等々力ではありえなかった事態に私は残念だった。早く川崎Fの攻撃陣も注目されるほど成長してもらいたいものだ。
 その攻撃陣をはじめ、チーム全体がまだ未完成でチームとしての機能が成り立っていないように見えた。例えば、中盤ではボールを持った選手が多々孤立し、パスが出せない、つながらない。そして、ボールを相手に奪われるとファウルをしかけてまで止めようとする。つまり、ラフプレーが非常に多いのが目立つ。これはかなり気になる。現にJ1ニ試合消化したのだが、その2試合とも退場者を出しているのはこの川崎Fだけであるし、警告数だって16チーム中ダントツの1位であるのだ。これはなんかのあせりなのだろうか?ライバルの東京が勝っているから?それとも、チームが完全に成り立ってないから?その答えが出るのはいつなのだろうか。
 しかし、不安材料だけしかないわけではない。ちゃんと評価できるものもある。それはディフェンス。よくまとまっている(DF同士の連携はできている)と思うし、集中力もある。この日の試合でもゴールネットを3回揺らされたけど、そのうち二回はオフサイドをとってノーゴールであったし、失点したシーンに関して言えば、あの相馬のゴールはどんなGKでも止める事のできないスーパーゴールであったからしょうがないと思う。鹿島CKも危なげなく処理していたと思うし、鬼木が退場して10人になったあとも失点しなかったのはそれなりの集中力があったからだと思う。よって、J経験のある奥野をリベロに置き、ストッパーに佐原、寺田の昨年からのレギュラー陣を配置する布陣はすばらしいと思うし、しばらく動かさない方がいいと思う。これを土台にしてチームを組みたてて欲しいものだ。
 いずれにせよ、まずチームを完成させるのがJ1で勝つための第1必須条件。そうでないとJ2相手でも勝つの難しいのではないだろうか。数年前の京都パープルサンガのように「選手の寄せ集めで勝てないチーム」ってな感じになってしまわないよう、川崎Fファンとして、それだけは避けてもらいたいものである。