今月の音盤
 
No.1 LAST WALTS 完全版/THE BAND


 高校3年の秋だったか、この映画が公開されたとき、まさかビデオやDVDで見直せるなんて考えてもしなかったし、今まで”動く”「ザ・バンド」をみたことなんて札幌じゃ不可能だった。だもんで、狂喜して見に行きました。「レッドツェッペリン凶熱のライブ」なんかも同時期に公開されたんで、うれしかったー。だって本人が動くんだもん。

 それはさておき、当時はまだまだ知識不足でこの映画に出ているミュージシャン一人一人について、ほとんどわかっていなかったのが正直なところ。だから、ヴァン・モリソンよりヒット曲のあったニール・ダイヤモンドのほうが親しみあったんです。恥ずかしながら。ヴァンの威容というか、エネルギッシュなパフォーマンスを見ても、どうしてこんなにすごい観客のリアクションがあるのか、ピンときてなかったんですね。ステイプル・シンガーズとの「ウェイト」だって、本心からいうとバンドだけのパフォーマンスが見たかったな、と思っていました。

 でも翌年、大学に入学後すぐに日比谷野音にやってきたレヴォン・ヘルム&RCOオールスターズは公会堂含め2回いっちゃいました。野音ではゲストがくるってんで楽しみにしてたんだけど、ボビーチャールズだったかな、まだイマイチピンと来てなかったんです。もったいな。スティーブ・クロッパーとかドナルド・ダックダンとか来てたんだよね。そのコンサートで会場前方右で大騒ぎし、ビールの缶をぶんなげていたのは、後に神田神保町のジャズ喫茶「H」で偶然一緒にバイトすることになったY田くんだった。(神保町のブラジル料理店で店長やってます。)

 そんな思い出のある「ラスト・ワルツ」完全版を聞いて、当時のことがふと思い出されたしだい。なんだ、全然中身にふれてないじゃん。

No.2 SGT. Pepper's Lonely Hearts Club Band (mono)/THE BEATLES

 なんで今更、って思うんだけど、どうしても一連のビートルズものはモノミクスで聴きたかったんですね。それで、カナダのレコード卸しているサイトから見つけて、カナダ盤のモノバージョンをUS$28−で購入しましたよ。いいすね。ジョージマーティンが、ビートルズのメンバーがミクスダウンに立ち会ったのは全部モノバージョンで、ステレオバージョンはスタッフが作業していたものだっていってたっけ。だからモノ盤が彼らの意図を表したものなんですなあ。

 へんに音の分離のいいステレオにくらべ、音の太さはもちろん、ミクス違いでこうも曲相がかわるもんかな、と感心しましたね。あとは「リボルバー」「ホワイトアルバム」「マジカルミステリーツアー」だな。しかしブートレックには手を出す気はありまへんが。


過去の音盤→(工事中)

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