近頃見たライブ
ひところにくらべ、ライブへ足を運ぶ回数がめっきり減りました。それでも年に何度か観たコンサートやライブをレポートします。周辺の情報もあわせて更新していきます。
●2003年3月15日(土) 東京ドーム The Rolling Stones
もう40年もやっているんだよね。でも還暦前後のおやじどもがあんなにパワフルにやってくれちゃうと、こっちも「がんばんばくちゃ」ッて思うよね。それにしても約2時間半、ぶっとおしでよくやるわ。ミックの声にはさすがに衰えがみえてきて、ちょっとさびしい気もしたけど、あのバンドとしてのグルーブを維持、というか前にも増してすごみをもってきていたのには驚いた。もう、マディやウルフの境地に近づいているっちゅうことかもね。キースはかっこよすぎるし、ロニーもあいかわらずやんちゃだし、チャーリーも楽しんでいたみたいだし。個人的にはオールマンのころから好きだったチャック・リベールのピアノがえらくファンキーに、リトル・リチャード真っ青なアクションがグーだったね。もう死ぬまでロックしてもらうしかないでしょ。
●2002年7月6日(土) 赤坂BLITZ 「the jook vol.5」
出演:オル・ダラ、吾妻光良&ザ・スゥインギン・バッパーズ、Kotez&Yancy、Hydro Guru
なんだかこのところ続けて同じようなコンサートをみているけど、その度に新しい発見があるのが楽しい。なかでも今回初めて見た”HydroGuru”の演奏はすごかった。ジョン・リー・フッカーとジミヘンにパンクをエッセンスしたようなギターとドラムのセット。ぶっといビートを叩き出す吉田由加嬢のドラムスは、ドラムス一発で十分に”歌える”ということを証明してくれたような気がする。のなか悟空みつまさ氏の放浪ドラムを見たときの衝撃にも似ているな。かっこいいバンドってやっぱりドラムとベースがいいこと、これ必須条件だと思う。
●2002年5月26日(日) 日比谷野外音楽堂 「ジャパンブルースカーニバル2002」
なぜか今回初めてのブルースカーニバル。チケットをアレンジしてくれたコテツ&ヤンシーがトップバッター。野外というなかでデュオっていうのもちょっとつらいんじゃないかと危惧したけど、実力派ならではのいい演奏でしめてくれた。
続いてHarry。とっても場内が湧いていたのは彼ってストリートスライダーズのリーダーだったってこと、あとで知りました。すみません、80年代以降のロックあまり知らないんです。でもとっても骨太サウンドで、僕好きです。
そんでもって日本のロック&ブルース界の巨匠達のお出まし、鮎川誠と永井”ホトケ”隆をメインに、元ボガンボスの岡地(ds)、ウェストロードBBの小堀(Bs)にコテツがサポート、1曲飛び入りでシーナが入るという、たまんないステージ。演奏前にひどくなった雨も、最後には虹の出る天気へと変わり、とっても印象深いものになったことは特筆モノ。
さて、個人的には前回の来日を見逃していたんでピーター・グリーンの復活ステージには期待していたものがあった。でも結果からいうとちょっとしんどかったってのが正直な感想。長いリハビリを経ての活動再開は拍手ものだけど、ブルースブレイカーズやフリートウッドマックの頃を知っている者としては、今の彼の声の衰えや、ギターの張りの無さには、ちょっとつらい。
というとことろで御大バディガイの登場。っとここでまたまた土砂降りの雨、そして要所要所で強烈な稲妻!もーこれで彼は切れた!いやー御大、まいった!もうしません!許して!とギターが鳴いたかどうかしらんけど、サブちゃん+寺内タケシ×ホルモン焼きって感じのバディはギターの鞭打ち奏法、張り手奏法、むしり弾き双方、タオルでゴシゴシ奏法ナドナド、もうブルースの次元を超えたパフォーマンスで攻めまくる、攻めまくる。それでもってブルース&ロックの40分にわたる大メドレー大会で締めくくられた日には、もう腰砕けってやつですね。
余談:司会は後藤さんだったんですね。ネーネーズのコンサートではいつも楽しいMCを披露していたんですけど、いやー守備範囲が広い方やー。
●2002年5月3日(金) 渋谷クラブクァトロ 「吾妻光良とザ・スゥインギン・バッパーズ」
噂のというか、知っている人はみんな知っているバンド「吾妻光良とザ・スィンギン・バッパーズ」を観てきた。
CDですでにレパートリーは十分頭にたたきこみ済み、そして会場はジャズのDJで雰囲気も上々。のっけから吾妻ワールド!。彼らの(おそらく)大半が仕事を持ちながら、こうしたバンド活動を続けてきたというのに、自分達の活動と重ね合わせ、めちゃくちゃ親近感を覚えるのは僕の身勝手というものかな。やっぱり?
さて、新曲の「栃東の取り組みをみたか」をのぞいて、古いレパートリーをそつなく、というかねっとりと、適当にブレイクを入れながら(体力回復のため?)、ジャンプナンバーを本人曰く「ロック」ぽく、生きに演奏。このライブの楽しさ、「年には勝てないぜ」といいながら、本人十分に歳を意識しつつ!それもジョークにしながら2時間バリバリやってくれた。さて「ハッスル」しなくちゃね。ってことで会場で販売していたCDを購入、おまけは本人直筆のスコア譜と(簡単なコード譜ときめごと)、座右の銘「善人に悪い人なし」のサイン付ゲットです。
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