水戸育英会の概要・歴史

1.歴史

 水戸育英会学生寮(通称水戸塾)を運営している公益財団法人水戸育英会は、 西南戦争から戻った旧水戸藩出身の将校クラスの有志が郷土の後輩の育成のために、給料の一部を供出して奨学金の支給を開始したのが始まりで、 これに水戸藩最後の藩主であった昭武公が賛同されて、水戸徳川家からの援助が始まりました。当初、育英奨学事業は 明治12年(1879)創設の発揚社と明治37年(1904) 設立の八丁会とが行っていましたが、明治40年(1907)5月に両者が合併して水戸育英会が発足しました。

 当初水戸塾は本所小梅町の徳川圀順公の邸内(旧水戸藩下屋敷)にありましたが、関東大震災で全焼し、大正14年(1925)に渋谷猿楽町に新築されました。幸い戦災にも遭わず、その後昭和40年 (1965)まで維持されましたものの、建物の老朽化のため現在の用賀に移転したものです。また、令和5年2月末日、現地に於て寮建物の新築建て替えが完了致しました。

 このようにその所在地は変わっても、水戸塾が連綿として続けてこられましたのは、主として水戸徳川家や寮出身者のご援助によるものであります。 水戸育英会の総裁は旧水戸藩主徳川家の当主を推戴することとなっており、現在は徳川斉正氏が総裁です。 また、理事長は軍司育雄氏で、理事6名、監事2名、評議員15名が育英会運営の任に当っております。発足以来118年の永きにわたり寮生を世に送り出し、今や先輩塾友は社会のあらゆる分野の第一線で活躍しています。

2.寮設備の概要

全室個室(定員48名)、冷暖房・洗濯機・乾燥機完備

高速インターネット完備(インターネット料金 別途月額990円)

3.寮費

1カ月65000円(朝夕2食付、光熱費込み)

4.新入塾生募集人員

令和7年度は10名程度を募集します。
志高い、向上心のある学生を求めます