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生薬名・・・・ヨクイニン よくいにん

 

生薬名 ヨクイニン(よくいにん)
基 原 イネ科 Gramineae ヨクイ Coix lachryma-jobi L. (ハトムギ)の成熟種子を乾燥したもの
性 味 味は甘・淡、性は微寒。(帰経:脾・胃・肺経)
主成分 脂肪油・ coixol C8H7O3N ・ sterol ・Amino acid ・ビタミンB1 など。
同種のヨクイ Coix lachryma-jobi L. var. ma-yuen Stapf は、 coixenolide C38H70O4 を含む。
薬理作用 利水滲湿・清熱・排膿・除痺・健脾止瀉
鎮痙作用・止瀉作用
その他エーテルにより抽出したヨクイニン油には、遊離した心臓・腸管・子宮に対し興奮作用がある。
臨床応用 補助薬として、利尿消退・去風止痛・健脾止瀉に用いる。
  1. 軽症の水腫、とくに脚気による水腫に適している。慢性腎炎による軽度の浮腫に用いる。
  2. 内臓の化膿症(内癰)に用いる。
  3. 湿熱による痺痛(筋リウマチ・多発性神経炎など)に用い、筋肉の痙攣による疼痛を緩解する。熱象・寒象どちらに用いてもよい。
  4. 健脾止瀉に用いる効力は山薬より弱いが、食欲を増して消化を助けるので、脚気・脾虚による下痢に効果がある。

このほか、皮膚の扁平疣贅にも効果がある。ヨクイニン30gを煎じて服用するか、60gを粥にして食べ、1ヶ月間ぐらい続けると効果がある。作用機序については今後の研究に待たねばならない。

用量 15〜30g。60〜90gまで用いてよい。
使用上の注意
  1. 主として生で用い、炒ったものは健脾だけに用いる。
  2. 効力はおだやかなので大量に用いる方がよい。
  3. 実験的に coixenolide は Ehrlich 腹水ガンの生長を抑制するとの報告がある。臨床的にも、乳ガンにヨクイニン・白花蛇舌草・全蝎・生甘草などを配合して試験的に使用しているが、治療効果についてはなお観察を要する。なお、ヨクイニンのアセトン抽出物には抗ガン作用が認められていない。
生薬画像