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生薬名・・・・竹茹 ちくじょ

 

生薬名 竹茹(ちくじょ)
基 原 イネ科 Gramineae 淡竹 Phyllostachys nigra var. henonis (Miff.) Stapf (ハチク)の第二層皮(第一層の緑色の外皮をけずりとってから、第二層皮をけずりとる)。
性 味 味は甘、性は微寒。(帰経:肺・胃経)
主成分 未詳
薬理作用 清熱・化痰・止嘔
臨床応用
  1. 主に胃熱による嘔吐に用いる。急性胃炎・妊娠嘔吐・熱病の経渦中などにみられ、口臭・冷たいものを欲し熱いものを嫌う・苦酸水の嘔吐・舌苔黄膩などの症状があらわれる。
    胃気虚の吃逆で熱象をともなうときにも使用する。
  2. 熱痰による抑うつ状態・煩悶・不眠・驚きやすい・動悸・舌苔が黄膩などの症状には、竹茹で虚痰清熱して用いる。
用量 5〜9g
使用上の注意
  1. 竹茹と淡竹葉の比較:両者とも清熱の効能があるが、竹茹は胃熱をさまし、淡竹葉は心火をさまして煩熱を除く。
  2. 竹茹と半夏の比較:両者とも制吐作用があるが、半夏は湿痰による嘔吐に、竹茹は熱痰による嘔吐に効果がある。
  3. 竹茹は生姜汁で製すると、止嘔化痰の効果が強まる。
生薬画像