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生薬名・・・・天門冬 てんもんどう

 

生薬名 天門冬(てんもんどう)
基 原 神農本草経の上品に収載。ユリ科 Liliaceae 天門冬 Asparagus cochinchinensis (Lour.) Merr. (クサスギカヅラ)の塊状根を乾燥したもの。
性 味 味は甘・苦、性は大寒。(帰経:肺・腎経)
主成分 asparagine ・ β-sitosterol ・ 5-methoxymethyl furfural
薬理作用 滋陰潤燥・清熱化痰
鎮咳・利尿・通便・強壮作用、抗菌作用
臨床応用 主として陰虚火旺、とくに虚熱の咳嗽に用いる。
  1. 肺陰虚の咳嗽に使用する。老人の慢性気管支炎・肺結核などで、痰が粘る・喀出しにくい・慢性の咳嗽などの熱象をともなう肺陰虚の症状があるときに適用する。
  2. 肺痿・肺膿瘍に用いる。天門冬で清熱滋潤して解熱する。
  3. 陰虚の微熱に使用する。
用量 6〜15g
使用上の注意 脾陽虚による泥状便には使用すべきでない。
生薬画像