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| ■生薬名・・・・蒂瀝子 ていれきし |
| 生薬名 | 蒂瀝子(ていれきし) |
| 基 原 | アブラナ科 Cruciferae 独行菜 Lepidium apetalum Willd. (ヒメグンバイナズナ)、桿菜 Rorippa montana (Wall.) Small 、蒂瀝 Draba nemorosa L. の成熟種子を乾燥したもの |
| 性 味 | 味は辛・苦、性は寒。(帰経:肺・膀胱経) |
| 主成分 | 蒂瀝は sinalbin を含む。桿菜は rorippin を含む。 |
| 薬理作用 | 瀉肺定喘・行水消腫 利尿・強心作用、去痰作用 |
| 臨床応用 | 主として胸腔内の水分の排出(瀉肺)に用いる。中医学の理論によると、肺に水分がつまると呼吸困難・水腫が生じる。現代医学的には、肺や肋膜腔内に多量の分泌物や液体がたまると、心臓・肺の機能に影響がおよんで呼吸促迫・喘息が生じ、ひどいときには心不全による水腫が発生する。このような症状は肺性心・胸水などでよくみられ、蒂瀝子が適している。潤肺とは利尿消腫と去痰平喘作用のことである。 |
| 用量 | 3〜9g |
| 使用上の注意 |