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生薬名・・・・沢蘭 たくらん

 

生薬名 沢蘭(たくらん)
基 原 シソ科 Labiatae 地筍 Lycopus lucidus Turcz. (シロネ)の茎葉を乾燥したもの。葉をよく使用する。キク科 Compositae 蘭草 Eupatorium fortunei Turcz. (フジバカマ)を沢蘭として使用する地方もある。
性 味 味は苦・甘・辛、性は微温。(帰経:脾・肝経)
主成分 精油・タンニンなど
薬理作用 活血通経・利尿消腫
臨床応用 婦人科の常用薬である。
  1. 血オによる無月経・月経痛・稀発月経に使用する。通経の効果はよい。薬性はおだやかであるが、補気血薬を併用する必要があり、去オすると同時に補益するので元気を傷つけない。
  2. 産後の浮腫に使用する。
  3. 打撲による内出血に使用する。活血去オするので、内服・外用のいずれにもよい。鮮沢蘭葉をすりつぶして塗布すると、腫脹に対して効果がある。
用量 3〜9g、常用量は6g。外用には適量。
使用上の注意