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■生薬名・・・・前胡 ぜんこ |
生薬名 | 前胡(ぜんこ) |
基 原 | 名医別録の中品に収載。セリ科 Umbelliferae 白花前胡 Peucedanum praeruptorum Dunn. の根を乾燥したもの |
性 味 | 味は苦・辛、性は微寒。(帰経:肺経) |
主成分 | 精油・ tannin などを含む。杭州白前胡は pyranocoumarin を含んでいる。 |
薬理作用 | 下気化痰・疏散風熱 去痰作用・冠状動脈血流量の増加作用 このほか、鎮静作用もあることが観察されている。 |
臨床応用 |
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用量 | 3〜9g |
使用上の注意 | 柴胡との比較:両者とも風邪を駆逐し、胸腹部の脹った苦痛をやわらげるが、前胡は去痰・降気の効能が強いので、咳嗽の激しい感冒に適し、柴胡は解表舒肝の力が強いので寒熱往来(悪寒と発熱が交互にあらわれること。)のある感冒に適している。一般に、咳嗽・息苦しい・粘稠な痰・寒熱往来などの症状がある感冒には、前胡・柴胡を併用する。 |