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生薬名・・・・沙参 しゃじん

 

生薬名 沙参(しゃじん)
基 原 浜防風の名は中国本草書には無い。古くから和産防風の一種で、中国産防風の代用品であったが日本薬局方(第9改正)か ら正品として収載される。一般に沙参とは北沙参を指し、セリ科 Umbelliferae 珊瑚菜 Glehnia littoralis Fr. Schmidt. ex Miq. (ハマボウフウ)の根を乾燥したものである。日本では沙参としては南沙参をさす。
性 味 味は甘・苦、性は微寒。(帰経:肺・腎経)
主成分 精油・デンプン
薬理作用 養陰清肺・清虚熱・潤燥止咳
実験によると、軽度の去痰作用がある。
臨床応用 滋潤するための常用薬である。
  1. 慢性の咳嗽・乾咳・痰が少ない・津液不足(軽度の脱水)などの肺陰虚の咳嗽に使用する。
  2. 発熱性疾患の回復期の衰弱・脱水に用いる。咽頭乾燥・口渇・水が飲みたい・大便が硬い・脈無力・ときどき熱感があるなどの胃陰虚の症状に用いる。
  3. 皮膚の掻痒に使用する。
用量 6〜15g 補熱補益にはやや多量に用いる。
使用上の注意 沙参は滋潤性があってしつこいので、表邪を発散して除くには不利である。実熱の症状・脈実・苔膩などの見られる咳嗽には使用すべきではない。
生薬画像