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■生薬名・・・・蒼朮 そうじゅつ |
生薬名 | 蒼朮(そうじゅつ) | |
基 原 | キク科 Compositae 蒼朮 Atractylodes lancea (Thunb.) DC. (ホソバオケラ)の根茎を乾燥したもの | |
性 味 | 味は苦・辛、性は温。(帰経:脾・胃経) | |
主成分 | atractylol C15H26O ・ atractylon C14H18O などを含む精油、ビタミンA・D(ただし、煎汁にはビタミンAを含まない) | |
薬理作用 | 燥湿健脾・去風湿 健胃作用、利尿・発汗作用、鎮痛作用、血糖降下作用、強壮作用 |
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臨床応用 | 去湿の重要な薬物で、内湿(脾虚による水分代謝障害の結果あらわれた湿象。)・外湿(湿邪による症状。)のどちらに使用してもよい。古人は経験的に、“外湿には蒼朮が最も有効である”といっている。
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用量 | 3〜9g | |
使用上の注意 | 蒼朮の性質は辛燥であるから、陰虚で喀血・鼻出血があるときには使用しない。 (附)蒼朮と厚朴はどちらも化湿の効能があり、腹が脹って苦しい・嘔吐・下痢などの症状に対しては両者を併用する。ただし、去風燥湿の効能は蒼朮の方が強く、温中除満の効能は厚朴の方が強い。 |
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生薬画像 |