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生薬名・・・・蒼朮 そうじゅつ

 

生薬名 蒼朮(そうじゅつ)
基 原 キク科 Compositae 蒼朮 Atractylodes lancea (Thunb.) DC. (ホソバオケラ)の根茎を乾燥したもの
性 味 味は苦・辛、性は温。(帰経:脾・胃経)
主成分 atractylol C15H26O ・ atractylon C14H18O などを含む精油、ビタミンA・D(ただし、煎汁にはビタミンAを含まない)
薬理作用 燥湿健脾・去風湿
健胃作用、利尿・発汗作用、鎮痛作用、血糖降下作用、強壮作用
臨床応用 去湿の重要な薬物で、内湿(脾虚による水分代謝障害の結果あらわれた湿象。)・外湿(湿邪による症状。)のどちらに使用してもよい。古人は経験的に、“外湿には蒼朮が最も有効である”といっている。
  1. 消化不良で、上腹部が脹って苦しい・食欲不振・嘔吐・下痢など中焦湿阻の症状があるとき、また熱滞(熱象をともなう食滞)であるときに用いる。
  2. 下痢に使用する。とくに夏期の水溶性下痢で、湿熱の症状があきらかなときに用いる。
  3. 風湿、とくに風湿による筋肉疾患に使用する。発熱・口渇・関節の発赤腫脹・激痛・舌苔が黄色い・脈が数などの症状がある熱痺にも使用する。
  4. 寒性腫瘍などに効果がある。また、下肢が脹って痛み力がないなどの湿熱による丹毒に類似した疾患に用いる。
  5. ビタミンAを含んでいるので、夜盲症・麻疹後の角膜軟化に、丸・散に入れて服用する(水煎で効果があるとの報告もある)。単味を粉末にして用いる。

このほか、強壮にも使用する。元気がない・脱力感などの症状がある虚寒証に使用する。

用量 3〜9g
使用上の注意 蒼朮の性質は辛燥であるから、陰虚で喀血・鼻出血があるときには使用しない。
(附)蒼朮と厚朴はどちらも化湿の効能があり、腹が脹って苦しい・嘔吐・下痢などの症状に対しては両者を併用する。ただし、去風燥湿の効能は蒼朮の方が強く、温中除満の効能は厚朴の方が強い。
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