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生薬名・・・・蒼耳子 そうじし

 

生薬名 蒼耳子(そうじし)
基 原 キク科 Compositae 蒼耳 Xanthium Strumarium L. (オナモミ)の成熟果実を乾燥したもの
性 味 味は甘・苦、性は温。小毒。(帰経:肺経)
主成分 xanthostrumarin ・大量の linoleic acid を含む脂肪油・タンパク質・ビタミンCなど
薬理作用 去風散湿・通鼻竅
発汗・鎮痛・抗菌・消炎の作用があり、in vitro で黄色ブドウ球菌を抑制する。ただし、口渇・便秘などの副作用がある。蒼耳子から一種の配糖体様の黄白色結晶が得られるが、これが主な毒性成分と考えられる。動物実験によると、主として血糖を急激に下降して昏睡・死亡に至らしめる。
臨床応用
  1. 急性副鼻腔炎(鼻淵)で、発熱・頭痛・膿性鼻汁などの熱象(炎症)をともなうとき、慢性の場合、アレルギー性鼻炎に用いる。
  2. 関節の運動障害・遊走性の疼痛などの風湿による痺痛に用いる。
  3. 風邪による頭痛(いわゆる“頭風”)で、錐をさすような疼痛が項部へ放散する・風にあたると痛みがひどくなるなどの症状があるときに使用する。
  4. 蕁麻疹に、蒼耳子を水煎して外用する(茎・葉も一緒に用いる方がよい)。
用量 3〜9g。過量に服用すると中毒を生じる。中毒症状は悪心・嘔吐・低血圧・腹痛である。
使用上の注意 蒼耳には全株に毒がある。果実の毒性が最も強く、鮮葉は乾燥葉より、若い葉は古い葉より毒性が強い。毒性成分は xanthostrumarin と alkaloid である。
中毒症状は、服用後2日目以後に発生することが多く、上腹部が脹って苦しい・悪心・嘔吐・腹痛・下痢・無力感・煩躁などである。ひどいときは肝障害による黄疸・毛細管透過性増大による出血・意識障害・痙攣あるいは呼吸・循環・腎機能不全による死亡を引き起こす。