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生薬名・・・・桑ひょう蛸 そうひょうしょう

 

生薬名 桑ひょう蛸(そうひょうしょう)
基 原 カマキリ科 Mantidae 螳螂 Hierodula patellifera Serv. (ハラビロカマキリ)の卵蛸を乾燥したもの。塊状を呈し、桑その他の枝上に産する。
性 味 味は肝・鹹、性は平。(帰経:肝・腎経)
主成分 タンパク質・脂肪・鉄・カルシウム・カロチン
薬理作用 補腎・固精・縮尿
抗利尿作用が主で、斂汗作用もある。
臨床応用
  1. 頻尿・夜尿・尿失禁に用いる。成人の腎虚による多尿、小児の夜尿症に用いる。
  2. 腎陽虚による遺精・滑精に用いる。夢精にも、補腎薬や他の固渋薬の補助薬として用いる。
用量 3〜9g
使用上の注意
  1. 尿の濃いものや陰虚火旺には禁忌である。
  2. 一般に炙って用いるのがよく、生(なま)で用いてはならない。生で用いると下痢をおこす。