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生薬名・・・・桑白皮 そうはくひ

 

生薬名 桑白皮(そうはくひ)
基 原 神農本草経の中品に収載。クワ科 Moraceae 桑樹 Morus alba L. (マグワ)の根皮を乾燥したもの。
性 味 味は甘・辛、性は寒。(帰経:肺経)
主成分 α-amyrin C30H50O ・ pectinum ・精油・ palmitic acid など
薬理作用 瀉肺平喘・行水消腫
利尿・消炎作用がある。また、実験によると降圧作用がある。
臨床応用
  1. 肺熱による咳嗽・呼吸困難に使用する。とくに肺気腫に感染を合併したときや急性気管支炎などの咳嗽・呼吸困難に適している。
  2. 皮水に属する浮腫に使用する。皮水とは、顔面四肢の浮腫・発熱・口渇・悪寒がない・脈浮・尿量減少・咳嗽などの熱象の症状が特徴である。急性糸球体腎炎・アレルギー性の血管性浮腫・病後の体力消耗による浮腫などで熱象をともなうときに見られる。桑白皮は利尿作用によって清熱消腫を補助する。
用量 3〜18g
生薬画像