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生薬名・・・・蘇木 そぼく

 

生薬名 蘇木(そぼく)
基 原 新修本草に収載。マメ科 Leguminosae 蘇木 Caesalpinia sappan L. (スオウ)の茎木を乾燥したもの
性 味 味は甘・鹹、性は平。(帰経:心・肝・脾経)
主成分 色素成分の brasilin C16H14O5 ・精油など
薬理作用 止血・行血去オ・痛絡止痛
血液凝固の促進作用・中枢の抑制作用・抗菌作用
臨床応用 主として外傷および婦人科領域で使用する。
  1. 打撲捻挫による内出血の腫脹・疼痛に新旧を問わず適用し、内服あるいは外用する。打撲捻挫に外用するが、骨折が癒合しないうちは傷部を熱い液で洗浄するのみで、力を入れて摩擦してはならない。骨折が癒合して関節硬直や筋肉の拘縮が残っているときには、患部を温かい煎液で洗ったり適当にマッサージしたりする。
  2. 産後に出血が多く、頭がふらつく・目がくらむ・息切れなどの症状があるときには、蘇木を止血の補助に用いる。
    このほか、蘇木には抗菌作用があるので腸炎・赤痢・膿血便に使用するが、他の清熱燥湿薬を配合する必要がある。
用量 内服は2.5〜9g。外用は適量。
生薬画像