生薬名 |
紫蘇葉(しそよう) |
基 原 |
シソ科 Labiatae 紫蘇 Perilla frutescens (L.)
Britt. var. crispa Decne.
(チリメンジソ)の葉を乾燥したもの。 |
性 味 |
味は辛、性は温。(帰経:肺・脾経) |
主成分 |
精油を含む。主なものは perilla aldehide C10H14O
である。 |
薬理作用 |
発汗解表・行気寛中・解魚蟹毒
発汗解熱作用・利尿作用・健胃作用・去痰作用 |
臨床応用 |
- 主として、外感風寒で胸が苦しい・悪心・嘔吐などの症状をともなうとき(胃腸型の感冒に相当する)に用いる。紫蘇葉の発汗作用は麻黄・桂枝より弱く、単独ではあまり効果がない。ただし、紫蘇葉は理気寛中(胃腸機能を調整し、消化を助ける)・止嘔(枳殻を配合した方が効果がある)の作用も備えていることが特徴である。老人や小児の軽度の感冒で、麻黄・桂枝では発汗しすぎる恐れがあるときには、紫蘇葉を代わりに用いる。
- 妊娠中の嘔吐・胸が苦しい・悪心・下腹部痛などの症状(妊娠悪阻)に行こうかがある。老蘇梗がより有効(4〜9gでよい)である。
- 魚介類による中毒で嘔吐・下痢・腹痛などの症状があるときに、紫蘇は30〜60gを単独で、あるいは生姜を配合して水煎服する。
このほか、陰嚢湿疹に外用する。紫蘇葉30gを水煎し、さましてから患部を浸洗し、あと患部に落花生油をすりこんでおく。
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用量 |
一般に6〜9g |
生薬画像 |
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