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生薬名・・・・神麹 しんぎく
生薬名
神麹(しんぎく)
基 原
小麦粉・フスマ・薬物(赤小豆・杏仁・青蒿・蒼耳子など)を混和し、発酵させたもの。
性 味
味は辛で甘、性は温。(帰経:脾・胃経)
主成分
amylase ・酵母菌・ビタミンB複合体・精油・配糖体様物質
薬理作用
消食行気・健脾止瀉・解表
一種の酵素性消化薬と考えられ、健胃作用がある。
臨床応用
用量
9〜15g
使用上の注意
食滞があっても、胃火が盛んなため舌質が深紅で津液の欠乏症状のあるときには用いない。このときは陰液が消耗しているので、まず生津・清熱すべきであり、竹茹・布査葉・山薬・天花粉などの甘寒・清涼の薬物を用いる。神麹は辛温でやや燥の性質があるので、消化促進作用はあるが熱象を助長する恐れがあるので、この場合には用いないほうがよい。
胃酸過多に用いると、呑参・酸っぱい曖気などが生じる傾向があるので用いない方がよい。