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■生薬名・・・・鎖陽 さよう |
生薬名 | 鎖陽(さよう) |
基 原 | ハマウツボ科 Orobanchaceae 鎖陽 Cynomorium songaricum Rupr. の肉質茎。 |
性 味 | 味は甘、性は温。(帰経:肝・腎経) |
主成分 | 水溶性のβ型配糖体と還元糖を含む。 |
薬理作用 | 補陽益精・潤燥滑腸(腸管を滋潤することによって通便すること。)・養筋 |
臨床応用 | 腎陽虚によって生じた四肢の筋萎縮に使用する。各種の運動麻痺、とくに末梢性運動麻痺で下肢の筋肉が萎縮したものに使用する。 気虚の便秘・性機能低下などに使用するときには、作用と用途が同じであるから肉従蓉の代用になり、安価である。肉従蓉との違いは、鎖陽も腸管を潤滑にするが従蓉ほど滋潤せず、腎陽を補って性機能を促進するが肉従蓉ほどは使われないことである。 |
用量 | 6〜15g |
使用上の注意 | 性欲亢進・下痢に使用してはならない |