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生薬名・・・・山薬 さんやく

 

生薬名 山薬(さんやく)
基 原 神農本草経の上品に収載。ヤマノイモ科 Dioscoreaceae 薯蕷 Dioscorea batatas Decne. (ナガイモ)の塊状根を乾燥したもの
性 味 味は甘、性は微温。(帰経:脾・肺経)
主成分 saponin ・粘液質・ arginine ・ allantoin ・ amylase ・ choline など
薬理作用 補脾胃・益肺腎
滋養作用・止瀉作用・去痰作用
臨床応用
  1. 脾腎の虚証に、一般的な滋養補益の薬物として用いる。
  2. 脾虚による下痢に用いる。山薬だけを大量に使用すると、脾を補って、下痢を止め・消化を助ける。毎日山薬60gを水煎して茶の代わりに服用する。
  3. 慢性咳嗽で、稀薄な痰が多量に出る・食欲がない・身体が痩せる・元気がないなどの肺脾両虚の症状があるとき(肺結核にみられる)には、山薬に党参・川貝母・茯苓・杏仁などの補気・止咳化痰の薬物を配合して用いる。
  4. 軽度・中等度の糖尿病に相当する“消渇証”に対しかなりの効果がある。山薬を食べるか、毎日150gずつ水煎して長期間茶の代わりに服用する。
    このほか、寒涼薬を服用しすぎて下痢したときには、生山薬60〜120gを濃く煎じて服用すれば効果がある。
用量 9〜30g、多いときは60〜120g。食料には適量で、最高250gまで用いてよい。
使用上の注意 炎症性の下痢に用いてはならない。大便が硬いときには使用しない方がよい。多服するとかえって気滞を生じやすい。脾虚でも、腹が脹って苦しいときには用いない方がよい。またアルカリ性の薬物と混合したり、煎じる時間が長すぎると、含有するアミラーゼの効力がなくなる。
生薬画像