Back

Index

 

生薬名・・・・酸棗仁 さんそうにん

 

生薬名 酸棗仁(さんそうにん)
基 原 神農本草経の上品。クロウメモドキ科 Rhamnaceae 棗 Zizyphus spinosus Hu (サネブトナツメ)の成熟種子を乾燥したもの
性 味 味は甘・酸、性は平。(帰経:心・脾・肝・胆経)
主成分 主として betulic acid C30H48O3 ・ betulin C30H50O2 などの saponin。他に脂肪油・ β-sitosterol ・タンパク質・有機酸などを含む
薬理作用 養肝・寧心・安神・斂汗
鎮静作用・降圧作用・子宮興奮作用
臨床応用
  1. 不眠に用いる。血虚による胸があつ苦しい・不眠などの症状で、とくに動悸・不安・自汗・盗汗などの症状があるものに適している(神経衰弱、とくに心臓神経症)。
  2. 虚弱者の多汗には、五味子・白芍・党参などを配合して用いる。
用量 9〜18g。大量では21〜24g、最大30gまで。大量に用いて昏睡・知覚喪失を来したとの報告があるので注意を要する。
使用上の注意 薬性はおだやかで、精神安定と同時に滋養強壮作用がある。一般に炒って用いる。実験データと臨床経験によると、生酸棗仁と炒したものにはそれぞれ適応症がある。虚熱・もうろう状態、あるいは煩躁・疲れやすいなどの症状があるときは、鎮静効果が強い生あるいは半生半灼を用いる方がよい。消化不良・自汗など脾胃気虚の症状がある場合は炒って用いる方がよい。
生薬画像