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■生薬名・・・・酸棗仁 さんそうにん |
生薬名 | 酸棗仁(さんそうにん) |
基 原 | 神農本草経の上品。クロウメモドキ科 Rhamnaceae 棗 Zizyphus spinosus Hu (サネブトナツメ)の成熟種子を乾燥したもの |
性 味 | 味は甘・酸、性は平。(帰経:心・脾・肝・胆経) |
主成分 | 主として betulic acid C30H48O3 ・ betulin C30H50O2 などの saponin。他に脂肪油・ β-sitosterol ・タンパク質・有機酸などを含む |
薬理作用 | 養肝・寧心・安神・斂汗 鎮静作用・降圧作用・子宮興奮作用 |
臨床応用 |
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用量 | 9〜18g。大量では21〜24g、最大30gまで。大量に用いて昏睡・知覚喪失を来したとの報告があるので注意を要する。 |
使用上の注意 | 薬性はおだやかで、精神安定と同時に滋養強壮作用がある。一般に炒って用いる。実験データと臨床経験によると、生酸棗仁と炒したものにはそれぞれ適応症がある。虚熱・もうろう状態、あるいは煩躁・疲れやすいなどの症状があるときは、鎮静効果が強い生あるいは半生半灼を用いる方がよい。消化不良・自汗など脾胃気虚の症状がある場合は炒って用いる方がよい。 |
生薬画像 |