Back

Index

 

生薬名・・・・柴胡 さいこ

 

生薬名 柴胡(さいこ)
基 原 神農本草経の上品に収載。セリ科 Umbelliferae 狭葉柴胡 Bupleurum scorzoneraefolium Willd. (ホソバミシマサイコ)の根あるいは全草。
性 味 味は苦、性は微寒。(帰経:心包・肝・三焦・胆経)
主成分 bupleurumol C37H64O2 ・ phytosterol C30H48O2 ・ 脂肪酸を含み、茎・葉にはルチンを含む。
薬理作用 解表・解熱・疏肝解欝・升挙陽気
柴胡の煎液を温刺家兎に経口投与すると顕著に体温降下が見られた。又菌体による発熱 家兎に対しても有る程度の体温降下作用を有す。しかしマラリアに対しては否定的な報 告がある。柴胡の煎液を薬物肝障害家兎に経口投与する。薬品の種類によっては著効も しくはやや有効である。
臨床応用 解熱、解毒、鎮痛、消炎薬として胸脇苦満(胸脇部の圧痛)があり、寒熱往来、黄疸、胸腹部もしくは脇下部(月経痛等)の痛みに応用する。
用量 6〜18g 肝気鬱結をといて鎮静・鎮痛するときは6〜9g。解熱発汗作用を強めるときには15〜18gまで用い、時間をかけて濃く煎じる。
使用上の注意 陰虚による咳嗽や潮熱には、柴胡を用いるべきではない。
生薬画像