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生薬名・・・・露蜂房 ろほうぼう

 

生薬名 露蜂房(ろほうぼう)
基 原 黄蜂(アシナガバチ)・胡蜂(スズメバチ)の巣。幼虫をともなったものがよい。
性 味 味は甘、性は辛。有毒。(帰経:胃経)
主成分 蜜ロウ・樹脂・精油(露蜂房油)など
薬理作用 去風解毒・散腫止痛
血液凝固促進・利尿作用がある。
臨床応用
  1. 乳腺炎・瘰癧(るいれき)・化膿症などに効果がある。急性乳腺炎で化膿していないときは、露蜂房の煎汁で洗うか温湿布すると、腫脹消退・鎮痛の効果がある。四肢・頭部の節には、粉末を豚油かワセリンでねった膏をすり込む。頸部リンパ腺結核・慢性リンパ腺炎などには、細末を塗布するか内服する。
  2. 皮膚掻痒に用いる。
  3. 止痛には、単独であるいは多剤を配合した煎液で口をすすぐ。細末を配合して煎服してもよい。
  4. 副鼻腔炎に、採取したばかりの露蜂房をかみ砕いて内服する。
用量 外用には適量、内服には2.5〜6g。
使用上の注意 毒性があるので過量に内服してはならない。腎機能不全やすでに自潰してしる癰には使用してはならない。