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■生薬名・・・・麻子仁 ましにん |
生薬名 | 麻子仁(ましにん) |
基 原 | 神農本草経の上品に収載。アサ科 Cannabinaceae 大麻 Cannabis sativa L. (アサ)の成熟果仁を乾燥したもの。 |
性 味 | 味は甘、性は平。(帰経:脾・胃・大腸経) |
主成分 | 大量の脂肪油(約31%)・精油・タンパク質・ビタミン・ lecithin など |
薬理作用 | 潤腸通便 緩下作用がある。 |
臨床応用 |
このほか、つきくだいた麻子仁を化膿していないセツに外用すると効果がある。また、分娩時に子宮収縮力が弱いときに麻子仁を服用すると子宮収縮を補助する。 |
用量 | 9〜18g、多いときは30〜45g |
使用上の注意 | 古人は経験的に、麻子仁を多食すると滑精を生じるのでよくないとしているが、この説の確実性と理論的な根拠については今後の研究に待たねばならない。ただし現在でも麻子仁を長期間連続して大量に服用はせず、慢性便秘などには毎月3〜4回の服用で十分である。このほか、麻子仁を一度に60〜120g以上服用すると、嘔吐・下痢・甚だしいときには昏睡などの中毒症状が生じる、という報告があるので注意しなければならない。 |
生薬画像 |