Back |
■生薬名・・・・杏仁 きょうにん |
生薬名 | 杏仁(きょうにん) |
基 原 | 杏仁は一般に苦杏仁をいう。バラ科 Rosaceae 山杏 Prunus armeniaca L. var. ansu Maxim.(アンズ)の成熟した種子の任を乾燥したもの。 |
性 味 | 味は苦、性は温。小毒。(帰経:肺・大腸経) |
主成分 | amygdalin C20H27O11N ・ emulsin ・ 脂肪油。 amygdalin を加水分解するとシアン化水素生じる。 |
薬理作用 | 潤肺止咳・潤腸通便 潤肺とは、肺躁による乾咳・躁痰を潤して去痰することで、主としてシアン化水素の鎮咳・去痰作用によって効果をあらわす。 |
臨床応用 | 止咳平喘の常用薬である。潤肺の方剤には杏仁を必ず使用する。 |
用量 | 3〜12g |
使用上の注意 | 多量に服用すると、青酸の吸収過多によって、軽症なら頭がふらつく・嘔吐など。重症なら意識障害・痙攣・呼吸器障害・瞳孔散大などの中毒症状がおこる。Amylnitriteとハイポ (Thiosodium nitrate)による総合治療で解毒すべきである。 |
生薬画像 |