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■生薬名・・・・枸杞子 くこし |
生薬名 | 枸杞子(くこし) | |
基 原 | 神農本草経の上品に収載。ナス科 Solanaceae 枸杞 Lycium chinense Mill. (クコ)の成熟した果実を乾燥したもの。 | |
性 味 | 味は甘、性は平(帰経:肝・腎経) | |
主成分 | betaine C5H11O2N。ほかにビタミンA・B1・B2・C、カルシウム・リン・鉄・色素の zeaxanthin C40H56O2 など。果皮には physalein C72H116O4 が含まれる。 | |
薬理作用 | 補肝腎・生精血・明目 滋養・強壮の作用は含有する栄養成分と関係がある。実験によると、肝細胞内の脂肪沈着を抑制し、肝細胞の新生を促進する作用がある。 |
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臨床応用 | 肝腎を平補(陰陽にかたよらず両者を補益すること)するための常用薬である。寒性でも熱性でもないので、陰虚・陽虚のどちらに使用してもよいが、陰虚の方によく用いる。
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用量 | 6〜18g | |
使用上の注意 | 枸杞子の補益力はトウシツリよりも強い。平補するが、内熱があるときには使用しない方がよい。 |