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生薬名・・・・紅花 こうか

 

生薬名 紅花(こうか)
基 原 キク科 Compositae 紅花 Carthamus tinctorius L. (ベニバナ)の花冠を乾燥したもの
性 味 味は辛・微苦、性は温。(帰経:心・肝経)
主成分 carthamin C21H22O11 ・ saflor yellow C24H35O5
薬理作用 破オ活血・通経
子宮の興奮作用・降圧作用・冠状動脈拡張作用
臨床応用
  1. 血オによる月経痛・無月経に対し、紅花の子宮興奮と活血通経の効能を利用する。
  2. 冠不全による狭心痛に用いる。
  3. 打撲捻挫に対する効果は桃仁よりも強い。挫傷や捻挫による内出血・疼痛・腫脹には、紅花油(エチルアルコールによるチンキ)や紅花酒(米酒で煎じたもの)を患部に擦りこむ。
  4. 気血の調整・補養には、用量は少なくすべきで、温補剤に少量の紅花を加える。
  5. 眼科で、主として清熱消炎に使用する。
用量 一般に3〜9g、大量で12〜15g。和血養血には1.2〜1.5g。
使用上の注意
  1. 子宮を刺激して収縮させるので、妊婦には使用しない。月経過多・出血傾向のあるものには使用しない。
  2. 紅花は大量では活血去オ、少量では養血和血する。
  3. 紅花と桃仁はどちらも去オの効能があるが、血証(血虚・血オ・出血などの総称。)には桃仁の方が紅花よりも応用範囲が広い。熱証のオ血には桃仁を常用し、胸部・腹部の疼痛には紅花の方が効果がある。
生薬画像