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| ■生薬名・・・・亀板 きばん |
| 生薬名 | 亀板(きばん) |
| 基 原 | ツチガメ科 Testudinidae 亀 Chinemys reevesii (Gray)(クサガメ)の腹部甲羅である。背部甲羅も使用する。 |
| 性 味 | 味は甘・微鹹、性は平・やや涼。(帰経:腎・心・肝経) |
| 主成分 | ニカワ・脂肪・カルシウム・リン |
| 薬理作用 | 滋陰潜陽・強筋骨・涼血補血 解熱鎮静作用がある。含有するカルシウム質に関連すると考えられる。 |
| 臨床応用 | 滋陰に用いる。血虚・陰虚のもの、特に骨の中から蒸し上がってくるように感じられる骨蒸潮熱・遺精・不正器出血・慢性腎炎などに使用する。 |
| 用量 | 9〜30g 砕いて先に煎じる。 |
| 使用上の注意 | 腎虚で熱症のないもの・陽虚で下痢するものには用いない。 |