Back

Index

 

生薬名・・・・五倍子 ごばいし

 

生薬名 五倍子(ごばいし)
基 原 ウルシ科 Anacardiaceae 塩膚木 Rhus chinensis Mill. (ヌルデ)の葉上の角倍を乾燥したもの、あるいは青麩揚 Rhus potaninii Maxim. の葉上の角倍を乾燥したもの(肚倍あるいは杜倍といい、タンニンの含量が多く・質がよい)。角倍とは、ヌルデミミフシムシが植物の葉を刺激してできた嚢状の寄生物である。
性 味 味は酸・鹹、性は寒。(帰経:肺・腎・大腸経)
主成分 gallantannin を50〜80%含む。ほかに少量の gallic acid ・脂肪・樹脂を含む。
薬理作用 斂肺降火・渋腸止瀉・斂汗・止血
古人は五倍子に止血・止汗の作用があるとしている。現在では、以下のような作用が実証されている。
収斂作用・止血作用・抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用
臨床応用
  1. 胃腸粘膜の保護に用いる。胃・十二指腸潰瘍に内服すると、収斂・鎮痛作用がある。
  2. 止血作用に用いる。とくに機能性子宮出血・月経過多で症状が強いときに、治療方剤に五倍子を加えると止血作用が強まる。
  3. 収斂作用があるので脱肛に用いる。
  4. 外用する。五倍子の煎液を局所に外用して洗浄すると、皮膚炎などに効果がある。
    抗菌消炎作用があるので化膿症にも用いる。背部膿瘍に五倍子散を外用すると効果があるという臨床報告がある。
用量 内服は1.5〜9g、丸・散剤に入れる。あるいは単味の細末毎回3gを他の湯薬で沖服する。煎剤に加えるのもよい。外用には適量。
使用上の注意