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■生薬名・・・・蒲公英 ほこうえい

　

生薬名 蒲公英（ほこうえい）
基　原 キク科 Compositae 蒲公英 Taraxacum mongolicum Hand.-Mazz. の根をつけた全草を乾燥したもの
性　味 味は苦・甘、性は寒。（帰経：肝・胃経）
主成分 結晶性苦味質の taraxacin C40H45O5 ・ taraxarol C30H50O ・ asparagin など
薬理作用 清熱解毒
抗菌・抗真菌作用、健胃作用、軽度の瀉下作用
臨床応用 急性乳腺炎・急性虫垂炎に対する重要な薬物である。
  1. 急性乳腺炎の初期で、局所の発赤・腫脹・硬結があるが膿瘍は形成していないときに用いる。外用には、新鮮品をつきくだいて少量の板糖（中国南部産の板状につくった黒砂糖）を加え、局所に塗布する。
  2. 急性虫垂炎で、炎症がはげしく循環障害（気滞血オ）をともなうときに適している。中西医結合による非手術的治療でも用いる。
  3. 急性黄疸型肝炎でトランスアミナーゼ値が高いときに用いる。初歩的な観察ではトランスアミナーゼ値を低下させる。
  4. 一般的な消炎解毒薬として用いる。上気道炎・扁桃腺炎・軽症の化膿性感染症などに、蒲公英30〜60gを煎じて服用する。姜白酒を1サジ加えて沖服すると効果がはやい。
  5. 急性結膜炎・眼瞼炎などは、蒲公英の煎液で洗顔する。
用量 15〜30g、大量で60gまで。
使用上の注意