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■生薬名・・・・白頭翁 はくとうおう |
生薬名 | 白頭翁(はくとうおう) |
基 原 | キンポウゲ科 Ranunculaceae 白頭翁 Pulsatilla chinensis (Bge.) Rgl. (ヒロハオキナグサ)、バラ科 Rosaceae 委陵菜 Potentilla chinensis Ser. などの根を乾燥したもの。広東では委陵菜を北紫草という。 |
性 味 | 味は苦、性は寒。(帰経:胃・大腸経) |
主成分 | anemonin C10H10O4 。白頭翁は saponin を含み、加水分解すると結晶の sapogenin C27H44O4 が生じる。 |
薬理作用 | 清熱解毒・涼血止痢 抗アメーバ原虫作用、抗トリコモナス作用、抗真菌・抗菌作用 |
臨床応用 | 主としてアメーバ赤痢に用いる。膿血便・血便・腹痛・肛門部灼熱感・裏急後重・発熱などの湿熱の症状が生じるが、白頭翁単独で用いる。細菌性下痢にも有効である。産後の血虚にともなう下痢に用いる。 |
用量 | 3〜12g |
使用上の注意 | 白頭翁は急性・慢性のアメーバ赤痢に有効であるが、下痢が長期間続いたため消化機能が悪くなって衰弱したときには使用してはならない。使用する必要があるときは、白頭翁湯を基礎にして党参・白朮を加える。 |