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生薬名・・・・白し びゃくし

 

生薬名 白し(びゃくし)
基 原 神農本草経の中品に収載。セリ科 Umbelliferae 興安白し Angelica dahurica Benth. et Hook. (ヨロイグサ)などの根を乾燥したもの。
性 味 味は辛、性は温。(帰経:肺・胃経)
主成分 angellicin C17H18O7 ・ angelicol C17H16O6 ・ angelicotoxin など
薬理作用 去風解表・止痛・消腫排膿・燥湿止帯
鎮痛作用・中枢興奮作用・抗菌作用
臨床応用
  1. 感冒頭痛に使用する。とくに前額部の痛みに適している。また、産前産後の感冒頭痛にも適している。
  2. 風熱による眉稜骨痛と圧痛(眼の外嘴と眼窩上縁骨痛で、感冒・上気道炎などで生じる)に用いる。
  3. 副鼻腔炎(鼻淵)による頭部の脹ったような痛みに補助薬として用いる。
  4. 金環蛇など神経毒をもつ毒蛇の咬傷に用いる。毒蛇に対する方剤には白しを加えることが多いが、これは中枢神経興奮作用を利用しているのである。
  5. 婦人の白色帯下に用いる。白しは寒湿を温燥するので、主として寒湿による白色帯下に用いる。

このほか、白しの鎮痛作用を利用して、風熱による歯痛には石膏などの清熱薬を配合し、節や癰の腫脹疼痛に清熱解毒薬を配合して用いる。抗菌の効果もある。頭部挫傷・頭部外傷による腫脹・疼痛に用いると症状を緩解する。
一般に、白しははげしい燥性があり、発散作用が強いので、血虚による頭痛には用いるべきでないとされている。

用量 3〜9g
生薬画像