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生薬名・・・・白薇 びゃくび

 

生薬名 白薇(びゃくび)
基 原 ガガイモ科 Asclepiadaceae 白薇 Cynanchum atratum Bge. (フナバラソウ)の根を乾燥したもの。広東では白薇の花以外の全草を日干ししたものを用いる。
性 味 味は苦・鹹、性は寒。(帰経:肝・胃経)
主成分 cynanchol C15H24O
薬理作用 清熱涼血
解熱・利尿作用がある。cynanchol には強心配糖体様の作用がある。
臨床応用 婦人科によく用いる。
  1. 産後の衰弱で、発熱・発汗過多・頭がふらつくなどの症状をともなうときに、他の滋陰薬を配合して用いる。
  2. 温熱病の後期で、午後になるとあまり高くない熱がでる(潮熱)のときに用いる。
  3. 出産前後の尿失禁に用いる。利尿作用があるので、尿が濃く・排尿痛があるときに用いてもよい。

(附)白薇と銀柴胡・地骨皮・青蒿の比較:すべて虚熱をさますもので、よく一緒に使用する。白薇・青蒿は清熱して発散するが、銀柴胡・地骨皮は血熱をさますが発散しない。白薇・地骨皮は肺熱をさますので熱咳に効果があるが、銀柴胡・青蒿にはこの効能はない。白薇には利尿作用があるのが特徴である。

用量 3〜9g
使用上の注意