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■生薬名・・・・茯苓 ぶくりょう |
生薬名 | 茯苓(ぶくりょう) | |
基 原 | 神農本草経の上品に収載 。サルノコシカケ科 Polyporaceae 茯苓菌 Poria cocos (Schw.) Wolf. (マツホド)の菌核を乾燥したもの。多くは松の根に付着して生長する。松の根に付着して発生したものが茯苓で、白色の部分が白茯苓、淡紅色の部分が赤茯苓、松の根のまわりにあるのが茯神である。一般に茯苓とは白茯苓のことである。茯苓の表皮が茯苓皮である。 | |
性 味 | 味は甘、性は平。(帰経:心・肺・脾・胃・腎経) | |
主成分 | β-pachymose (C6H10O5)n ・ pachymic acid (C33H52O5) ・タンパク質・脂肪・ lecitin ・ histidine ・ choline ・ ergostero ・カリウム塩など | |
薬理作用 | 利滲水湿・健脾和中・寧心安神 利水作用・滋養作用・鎮静作用 このほか、血糖降下作用もある。 |
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臨床応用 | 水腫・痰飲の治療および健脾に使用する。
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用量 | 健脾益胃や一般的な利水滲湿には9〜18g、浮腫が顕著なとき(湿盛)は30〜45gまで。最高60〜90g使用することもあるが、長期間大量に服用すべきでない | |
生薬画像 |