Back

Index

 

生薬名・・・・烏薬 うやく

 

生薬名 烏薬(うやく)
基 原 クスノキ科 Lauraceae 烏薬 Lindera strychnifolia F.Vill. (テンダイウヤク)の根を乾燥したもの。
性 味 味は辛、性は温。(帰経:脾・肺・腎・膀胱経)
主成分  linderane C8H1002 ・ linderene C15H22O linderol C11H22O などの精油
薬理作用 行気止痛・散寒温腎
健胃整腸・腸蠕動の促進作用がある。効力は木香より強い。
臨床応用 古人は、烏薬は“不剛不燥”で鎮痛作用が強く、“上下の諸気を通理する”としている。現在は、気滞や気逆による腹部の疼痛に広く使用しているが、特に下腹部の脹った痛みに効果がある。
  1. 腹痛に用いる。臍周囲の疼痛・腹鳴・泥状便などの寒痛の症状(神経性胃腸炎・腸管癒着による軽度の通過障害などで見られる)に適している。
  2. 寒疝に用いる。
  3. 虚寒による頻尿に用いる。
  4. 気滞による月経痛に使用する。
  5. このほか、下痢のあと鈍痛が残るときには、下痢に対する方剤に烏薬を加える。
用量 3〜12g
使用上の注意