猪苓湯

《猪苓湯》

ちょれいとう

<中医処方解説>

猪苓4.0、茯苓4.0、滑石4.0、沢瀉4.0、阿膠1.5

淡滲利水の猪苓・茯苓と清熱利水の沢瀉・滑石で水湿を除き熱を冷まし、
滋陰止血し、滋陰止血の阿膠で陰血を補い止血します。湿熱に傷陰や
出血を伴う場合に適用します。

効能　　　　　　　利水清熱・滋陰止血

適応症　　　　　水熱互結（湿熱）：発熱・熱感・下痢とともに口渇・尿量減少が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みられ、いらいら・不眠などをともなうことが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ある。また、濃縮尿とともに血尿・下腹部痛・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　排尿痛なども生じることが多い。舌質は紅・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　舌苔は黄から黄膩・脈は数～数滑。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浮腫に用いることもある。

臨床応用　　　　胃腸炎・軽度の尿路系炎症・尿路結石・腎炎などで、湿熱の
　　　　　　　　　　症候を呈するもの。

この漢方薬は、漢方の古典といわれる中国の医書「傷寒論」「金匱要略」に
記載されている薬方です。
利尿効果が強く、尿が出難いなどの症状に効果があります。
尿量が減少し、尿がでにくく、排尿痛あるいは残尿感があるもの