《乙 字 湯》
<中医処方解説>
当帰5.0、柴胡5.0、黄ごん3.0、甘草3.5、升麻1.5、大黄1.0 |
清熱化湿の黄ゴン・大黄に活血の当帰を配合して、薬効を血中に引き込んで
湿熱を除く。柴胡・升麻は昇提に働くとともに、軽宣により化湿を助ける。
甘草は解毒と諸薬の調和に働く。血分湿熱の痔核・陰部のかゆみ・湿疹・
下血などに適用する。 |
効能 清熱化湿・活血・升提
適応症 脱肛・痔核の脱出・出血・外陰部のかゆみ・湿疹
臨床応用 脱肛・痔核脱出・痔出血・陰部湿疹など。 |
この漢方薬は、大便が硬くて便秘傾向のある人の痔疾患に使用される代表的な
処方です。
江戸時代に「痔」専門の漢方処方として創製され、その後
処方内容を日本人に
合うよう改善され、今日まで広く使用されています。
本方は、便秘を整え、血液循環をよくしてうっ血をとり、痔核、きれ痔の疼痛、
出血を止める作用があります。
大便が硬くて便秘傾向のあるものの次の諸症状:
痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘 |
|