《香 蘇 散》
<中医処方解説>
香附子4.0、蘇葉2.0、陳皮2.0、甘草1.5、生姜1.0
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辛散の紫蘇葉で風寒を発散し、理気の香附子・陳皮・で気滞をめぐらせ、
甘草で諸薬を調和しています。
解表の効能は、強くありません。
疏肝解鬱の香附子・紫蘇葉と理気和胃の陳皮・甘草のくみあわせとして
肝鬱気滞によく用います。 |
効能 理気和胃・理気解表
適応症
脾胃気滞:腹がはる・遊走性の腹痛・悪心・嘔吐などの症候で、
舌苔は薄白・脈はやや弦。
気滞をともなう表寒感冒:頭痛・悪寒・無汗・身体痛などの
表寒の症候に、脾胃気滞をともなう
もの。舌苔は薄白・脈は浮。
臨床応用
神経性胃炎・胃炎・胃腸神経症などで、脾胃気滞を呈するもの。
あるいは胃腸型感冒。
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この漢方薬は、中国の宋時代に編纂された医学書「大平恵民和剤局方」に
記載されている薬方です。胃の調子が悪くてみぞおちがつかえ、気分が
すぐれないような時に、或いは感冒の初期で頭痛、頭重、悪寒などがあり、
腹痛、悪心、嘔吐などを伴う場合に用いられます。胃腸虚弱で神経質な人の
風邪の初期。 |
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